週末日曜日は、まつうら歯科医院でマイクロRe-RCTマンツーマンコースが行われた。

今回は依頼されて2人の歯科医師に行っている。

再根管治療は術前にうまくいくかどうかの?考察とそのテクニック(道具・器具)が重要だ。

この日教授した技術を身につけて全てが治癒するか?と言われればそれはわからない。

なぜか?は従来、このBlogで説明している通りである。

Siqueria 2008 Clinical implications and microbiology of bacterial persistence after treatment procedures

まず、メタルポストコアの除去を行なった。

これに関しては、Pathway’s of the Pulpに記載の通りである。

参加者はVP-tipの威力に大喜びであった。

次がレジンコア(ファイバーポストコア)である。

一般的に90%の歯科医師がラバーダムをせずに築造している。

ただでさえ、食器洗いスポンジを絞ったような既根管治療歯にくっつかないレジンは容易に除去できる。

とにかく薄く削り、短針で圧をかけること。

これがそのコツだ。

次がGutta Perchaの除去である。

超音波、H File、Ni-Ti File、クロロホルムと取り方は多岐に渡るがこれがベスト!という方法はない。

しかし、わかっている事実としては、根管内に入れたものは二度と取れないということである。

この根充前に根管壁に残存しているGutta Percha Pointは取らなくていいのか?といい質問があった。

これに関しては程度問題で答えはない。

その理由は、これまた上の文献になる。

Siqueria 2008 Clinical implications and microbiology of bacterial persistence after treatment procedures

そして患者さんに負担を与えないようなテクニックとは何だっただろうか?

よく復習しましょう。

その後、作業長を計測して再根管形成をするのだが、この時のポイントは何だっただろうか?

再根管形成に意味がある場合はどういう場合であろうか?

ここが臨床的には最も重要なポイントであろう。

その後、洗浄して根管充填するがそれほどそれが難しいことではないということもわかっていただけだろうか?

この日の実習を一言でまとめれば、

不要なこと(治療)をするのではなく、必要なこと(治療)のみ行いましょう。

それが患者の問題を解決する最大のポイントであるということは論を待たない。

ということで、1日お疲れ様でした。

日々の臨床に是非とも生かしてください。