外科治療とその経過観察。

実は、以下の患者さんの別部位の治療である。

当歯科医院は患者さんが通り過ぎていく場所であり、長く停留する所ではない〜#6,7 Apicoectomy 6yr recall

初診時に#6,7が凄まじく痛すぎて、後回しになった部分の外科治療である。

治療部位は#10である。

2018.1.11にCBCTを撮影していた。

大きな根尖病変があるが後回しにされていた。

が、#6,7の悪夢?があるため、この部位も治療に同意された。

#10 Apicoectomy(2023.7.24)

既に装着されている長いFPDを除去できないので、

なるべく水平に切断して、また最悪45°のベベルが付いたとしても、最低2.5mmの逆根管形成、逆根管充填を行いたい

という作戦である。

ちなみにこの研究は、ex.vivoの文献に寄りかかっている根拠だ。(エビデンスレベルは低いと言わざるを得ない)

ということで治療へ移行した。

⭐︎この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#10 Apicoectomy(2023.7.24)

ポンティック部分の歯肉が下がるとFPDをやり直さなくてはならなくなるのでここは歯槽骨もあることから、Submarginal的にFlapを入れた。

そして、Apexは短針で触れると確認できるのでその位置はOsteotomyを行わなくても同定された。

Apexを3mm切断した。

逆根管形成し、逆根管充填した。

逆根充後にPAを撮影した。

縫合して終了した。

この当時は医院にCBCTがなかったので撮影ができていない。

ここから1年が経過した。

#10 Apicoectomy 1yr recall(2024.8.1)

術前の根尖病変は消失していた。

初診時と比較した。

術前の根尖病変は消失していた。

もう1年経つと成熟してくるだろう。

しかし、アーチファクトが激しい。。。

ということで次回は1年後である。

またお伝えします。