週末の日曜日は、まつうら歯科医院でマイクロRe-RCT マンツーマンコースが行われた。

受講者は東京の先生、1名。

まず再根管治療の成功率から解説した。

BC sealerを用いて、Single Pointで根充するやり方である現代の?歯内療法のテクニックで行われる、再根管治療の成功率が91%だという。

はっ?ふざけろよ!という数字だろう。

が、これはフザけていない。

その心は何だっただろうか?

穿通できていなければ再治療の成功率は60%しかないはずだが、治癒した理由は何だろうか?

また、40%しかないであろう成功に寄与する因子は何だっただろうか?

この、カラクリ?を解く、鍵は何だっただろうか?

よく復習しましょう。

次に再根管治療の生存率を解説した。

私がUSC時代、お世話になった、Dr.RotsteinやDr. Salehrabiが導き出した数字は、Implantと遜色ある数字だっただろうか?

再根管治療で歯牙の生存を高く担保させる、鍵は何だっただろうか?

よく復習しましょう。

午後からは、再根管治療のテクニックの実際に関して解説した。

この中で最も重要なフェーズは④であるが、世間は、②や③に熱心のようだ。

驚愕の事実?を解説した。

この日の反省としては、

マイクロエンドマンツーマンコースに出ていないマイクロRe-RCTマンツーマンコース受講者を教える場合は、プレゼンに根管形成の項目も入れないとダメだ

ということであった。

再根管治療は臨床家を悩ませるが、

コツは、

Gutta Percha Pointをどうとるか?ではなく、(C-solutionを使用すればいいでしょう)

ファイルがReference Pointに対してどこまで入っているか?である。

上記の絵が言い表している、

客観的事実

は何だろうか?

そしてこうなった場合はこの治療の予後はどういう結果になるだろうか?

こうした根管形成の器具の根管への進入具合で、再根管治療はうまくいくか?行かないか?が決まる。

言い換えれば、

術前のCBCTやデンタルなどの画像診断が成功にあまり寄与しない。

こういう知識は、

どういうケースが成功に入るか?を術中にあらかた知ることができる

ので非常に重要だろう。

そのためのTipsを享受した1日であった。

実習は受講者の希望で別日になった。

ともあれ、1日お疲れ様でした。