過去治療の経過観察。

何をしていなくても歯が疼く。物も噛めない…。。。今まで2回、根管治療をしたのだが…〜#30 Core build up→Apicoectomy

あれから1年が経過した。

歯牙はどうなっただろうか?

⭐︎この後、検査動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#30 Apicoectomy 1yr recall(2025.2.28)

初診時の、

この、

最悪の状況(何もしてなくてもうずく)

から脱していた。

ちなみに、抜糸時は以下であった。

お前、ふざけてんのか?と言われそうな縫合であるが、現在はどうだろうか?

審美的に問題が起こっているだろうか?

全ての患者をペリオ患者として扱うのはやめましょう。

うちにはペリオ患者はいませんよ?

PA, CBCTは以下である。

MB

ML

1年前にも問題がなかったM根には何も問題が出ていない。

これも、以前提起した文献通りだ。

Sinus tractがある石灰化が亢進した歯牙の再根管治療(Selective Root Canal Re-treatment)〜#30 Re-RCT 1回法 8M recall

D

Dの根尖病変は消失している。

そこにあったものは、全て歯槽骨に置き換わった。

この状況を、初診時と比較した。

劇的に歯槽骨が回復していることがわかるだろう。

ということで、この日で経過観察も終診とさせていただいた。

患者さんは大喜びであった。

先日のケースと同じことになっている。

3~4年前に治療した左下の奥歯が噛むと痛い。膿が溜まっていると言われた。今は右側メインで咬合している…〜#18 M, #19 M Apicoectomy 1yr recall

構成画像だと術直後が、

これで1年後が、

これである。

劇的に歯槽骨が再生している。

これこそ、真の再生療法だ。

真の再生はペリオでなく、エンドにしか起きない。

そしてもっと重要なことは、

これが一生、 “持続するとか私は、思いも、期待もしていない”

ということである。

いつかダメになる時が来るだろう。

が、その時、Implant処置が有利になるのはこのように歯槽骨を再生させた後だろう。

そこを勘違いしてはいけないのである。

ApicoectomyやIntentional Replantationは自家骨でGBRが可能な唯一の歯科医療

である。

患者さんはそれを覚えておきましょう。

さておき、長い間お疲れ様でした。

これからは歯に悩まない生活を送ってください。

いつまでもお元気で。