以前の治療の経過観察。
左上奥歯、歯にヒビが入っているかもしれないと言われ残せない、抜歯と言われたが残せないだろうか…〜Previously inititated therapyの#3 RCT 1回法
1年が経過した。
歯牙の予後はどうなっただろうか?
#14 RCT 1yr recall(2025.6.11)
術前の臨床症状は消失した。
MB
DB
P
初診時と比較した。
初診時の臨床症状、根尖病変は1年経過して90%がた回復している。
が、完治ではない。
したがって最終補綴の装着と1年後の再チェックを患者さん、かかりつけ医には依頼した。
またその模様をお伝えしたい。
さて。
このように大きな(10~15mm以上)根尖病変は治癒するのにどれほど時間がかかるだろうか?
近年の研究
C Mosquera-Barreiro 2024 Predictors of periapical bone healing associated with teeth having large periapical lesions following nonsurgical root canal treatment or retreatment: A cone beam computed tomography-based retrospective study
によれば、治癒するのに必要な時間は
19ヶ月(N=79でその中の76%が, である)
だという。
つまりそれから照らしわせると、
このケースも最終判断はまだ早い
だろう。
何せ、1年しか経過していないのだから。
が、この文献でも書いてあるが、
AP is usually diagnosed during routine radiographic examination since it is often asymptomatic (Kruse et al., 2014).
そう。
根尖病変はそれがあったとしても、大抵、症状がない
のである。
彼らはそれを乗り越えてどうした理由で治療へと誘っているのだろうか?私は個人的に興味があるがそんなことは文献にはもちろん記載がない。