バイト先での治療。
患者は70代の女性。
主訴は下顎小臼歯部の痛み(咬合痛)であった。
私が治療する前にすでに再根管治療が終了していた。
以下のようになっていた。
2017.9.8
この後、補綴処置が行われていた。(2018.2.21)
この後、主訴が解決しなかったため私への紹介となった。
すでに根管拡大を行なっている点
テーパーが適切に付与されている点
最終修復も行われている点
から、
Apicoectomyで主訴を解決することとなった。
2018.4.17にApicoectomyを行なっている。
3ヶ月が経過した。(2018.7.24)
さらに3ヶ月が経過した。術後半年経過時である。(2018.10.23)
処置後1年が経過した。(2019.5.28)
さて外科治療の予後は何と判定するべきであろうか?
治癒しているのか?していないのか?その答えはAdvanced Course 2021ですでに講義した通りだ。
処置後2年が経過した。(2020.7.28)
さらに1年が経過した。Apicoectomyを行い3年が経過している。(2021.7.29)
#29は不幸なことに歯根破折(VRF)が起きたそうだ。
短いポスト、ガッツリしたテーパー形成、根尖孔を越える?プレパレーションは垂直性歯根破折を誘発する。
この時に今の運命が決まっていたのかもしれない。
ちなみにこの歯の保存は米国では不可能だが、意図的再植をここの院長が行なっている。
3年が経過したのかという達成感とまだ3年しか経っていないというジレンマもあるが、今後も見守っていきたい症例である。