今週末、博多駅近郊某所でマイクロサージェリーマンツーマンコースが行われた。
受講生はマンツーマンなので1名である。
今回の受講者は私の知り合いの先生の歯科医院で働く歯科医師の先生で7年目でその歯科医院で外科治療に取り組むために、そして慣れ親しむために今回のセミナーに参加された。
これは非常に重要な試みである。
いつかは外科治療をしなければいけない。周りに頼れる先生がいなければ尚更だ。
ということでその先生がその地域の守護神になるために申し込まれたのである。
初日は講義を行った。
が、この先生には以前東京で教えていた先生であったため、最近の変更点のみを伝えた。
主にLid techniqueについてである。
それ以外は今までと何ら変わらない。
講義は初日の午前中で終了したため、午後からいきなり実習を行った。
まずIntentional Replantationを行った。
根尖部を切断し、逆根管形成し、Lid techniqueで逆根管充填してもらった。
遠心根が何とC-shapedであった…
受講生はこれは7番です!と言っていたが本当だろうか…私には8番に思えた。。。
少し歯根を削合してみたが、このブルーの根管に挿入されたガッタパーチャがさらにでてくるばかりで副根管として処理ができなかったため、そのまま逆根管形成し樋状根としてこちらの根管は処理を行った。
近心根のGutta Perchaは通常のプラガーでは押し込むことができない。
したがって私(USC)が愛用するインスツルメントを利用していただいた。
これは購入必須である。
Abou-RassのPlugger .5(0.5)である。
柄の部分が通常のプラガーよりも長いのでGutta Perchaを織り込みやすいし、何より逆根管充填しやすい。
しかし注意点は、業者にうまく伝えないと(うまく伝えても?)、間違ったものを納品される…。。。
要注意である。
私は何度もAbou-Rass 1.5を納品された。
また実習は期限が切れたBC sealer Hiflowを用いて、lidはヨシダのBIO-C REPAIRでlidしたがこのヨシダのBIO-C REPAIRはBC sealerと色の違いがはっきりしているのできちんとlidできているか?確認が可能である。
私は、実際の臨床でもBC sealer+Bio-C repairの組み合わせでいいのではないか?と思う。
かなり治療がやりやすくなるからだ。
近心根管はC-shapedな形をしていた。
近心根はC-shapedとして処理を行った。
lid techniqueで実習を行っている。
どうだろうか?
マテリアルを転入するチップがない関係で気泡が入ってしまっているが、それが何か問題だろうか?
それが問題だと指摘している論文はない。
その逆はある。(いわゆるHollow tube theory否定の論文がそうだ。)
そして残りの時間を模型実習に当てた。
模型実習は上顎前歯のApicoectomyから行った。
そして1日目のこの日は終了した。
翌日の日曜日に上顎小臼歯部のApicoectomy・上顎大臼歯のApicoectomy・下顎前歯&下顎大臼歯のApicoectomyの練習を行った。
最も難しい右下6のApicoectomyの実習も行った。
というわけで2日間のハンズオンコースは終了した。
今後この先生がどのような治療を行なっていくか?はわからないが、今日の実習内容を忘れずに頑張ってほしいと思う。
受講者の感想は以下になる。
松浦先生、お疲れ様です。
2日間にわたり貴重な研修を受けさせて頂き、誠にありがとうごさいました。
外科治療の難しさがよく分かりました。
今回学んだことを臨床で実践できるように、トレーニングを続けていきたいと思います。
今後ともご指導の程、よろしくお願いいたします。
今後も頑張ってO先生の右腕として頑張ってください。
そして今日行なった実習を机上の空論でなく、実際の臨床で取り入れてみてください。
世界が広がります。
また色々と相談などあればメールをお待ちしています。
2日間お疲れ様でした。