紹介患者さんの治療とその経過観察。

主訴は、

小学校で転倒して前歯を折ってしまったが、抜かずに保存したい

である。

患者さんは小学校3年生で御多分に洩れず、歯科治療に強い恐怖心を持っている。

そんなの治療できるのか?と質問が飛んできそうだが、

はい。

米国歯内療法専門医は、というよりは、USC Endp Class of 2016は1週間に1人、必ず子供を割り当てられましたので😭 私は慣れている。

まあしかし、その時代が懐かしい。。。

というより、

子供が見れない、診療できない、という米国歯内療法専門医は片手落ちだ。

アメリカでは、いわゆる、プロでない、専門医でない、という判定を受けるだろう。

まあしかし、ここは、

架空の国、Japan

だ。

正論が通じないのは今も昔も変わらない。

つくづく、“本物” を見る目がない国と言える。

Pre-op Endo test(2026.3.25)

Pre-op Endo Diagnosis(2026.3.25)

Pulp Dx: Pulp necrosis

Periapical Dx: Chronic apical abscess

Recommended Tx: RCT

Sinus tractの存在が治療結果にどう影響を及ぼすだろうか?

☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

#9 RCT(2026.3.25)

麻酔までに歯科治療に協力が得られず、数時間を要した。

が、その後、ようやく麻酔を行い、ラバーダムの装着に至るのだが、チャンバーオープン後の治療中に, 早くも難題が降りかかる。

Root ZXがピーピー鳴るのである。

歯牙をよく見ると…

そう。

破折面と根管が交通しているのだろう。

これがRoot ZX異常の原因だ。

なれば、どう作業長を求めるか。。。

その答えは…

そう。CBCTだ。

これを頼りに作業長は23mmとして, 根管形成を行うが、#40.04でのみ根管形成した。

が、アピカルストップはついていなかったようだ。。。

Gutta Percha Pointは出てしまったが、私はやり直しをしようとは思わない。

理由は、従前述べている通りである。

Basic Course 2026 第6回〜Endodontic Retreatment

ということで、ここから半年が経過した。

Post-op 6M recall(2026.9.30)

初診時と比較した。

術前のSinus tract, 打診痛、圧痛、根尖部の歯槽骨の欠損は消失/回復した。

が、だ。

この状況の歯をいつまで, “この状態のままで”, 経過を見るべきか?に関しては非常に悩ましい。

本来なならば、この歯牙の破折片を除去し補綴治療するべきであろうが、それは協力度からいっても、なかなか叶わないだろう。

次回は1年後のRecallである。

またその際に経過をお伝えしたい。