私事ですがようやく再出発ができることになりました。
感想はとにかく長かったの一言です。
既に皆さん、ご存知だと思いますが、私は2019.3に一度死にました。
手術後意識を失い1ヶ月意識不明に…
そしてその間に、以前の歯科医院(博多駅東)も顕微鏡もレントゲンも患者も世間的な信頼も全て失いました。
今もネットでまつうら歯科医院 福岡
と検索すると出てくる場所・連絡先は以前の歯科医院で, そこにまつうら歯科医院・歯内療法専門室はもうありません。
電話番号ももう使われていません。
かけても誰も出ません。
私も、私のかつての従業員もそこには誰もいません。
(今は、人材派遣の会社が入ったと聞きました。)
そして私から去った人(歯科医師・患者)、私を支えてくれた人(家族、友人、歯科助手)、天国へ召された人etc… 色々な人間模様をこの3年間に見ることができました。
倒れて、
抜去歯牙で根管充填までできるかどうか見せろとかいう人や、
一定期間謹慎しなければ世間は納得しないと言い切った人(なぜ私が謹慎しなければならないのか??)、
うちのコース(勉強会)で歯内療法のセミナー講師をやってくれといい, その後全く違う人間が講師に当てがわれている,
ということまで、ありました。
やっている方・言っている方は、悪気のかけらもないので悪質です。
そして何の責任も取りません。まるで我々の業界のように。
しかし。
人は落ちぶれると世の中は厳しいものです。
それは仕方がないことです。
それを嫌というほど味わいました。
アメリカに留学していたとかそうしたことは関係ないのです。
この3年間は、”失われた時間”です。
ただ時が流れていただけです。
かつて私は倒れるまで、歯内療法専門医として大変満足いく仕事をしていました。
しかしながら、病気はそれを許してくれませんでした。
この自分の現状というものを考えたとき、これからの人生を私は一人だけで生きていくのは無理であると判断しました。
人間、誰かの助けが入ります。
それを受け付けずに一人で何かをやるというのは無理なのです。
ということで私は、私を助けてくれる家族、歯科助手、歯科衛生士、勤務医の先生と一緒に働くことにしました。
また、新しい歯科医院の場所も決まりました。
以下になります。
福岡市博多区博多駅前3-13-4-リアンプレミアム博多駅前ビル2F
TEL 092-409-8345
FAX 092-409-8346
リアンプレミアム博多駅前ビル⇨https://liens-hd.com/model_hakataekimae2.html
ネットに福岡市博多区博多駅前3-13-4-リアンプレミアム博多駅前ビル3階と書いてありますがそれは間違いです。
何かのエセ情報でしょう。
この業界特有のものです。ご注意を。
しかしこの後、数日で上記の情報も訂正されるでしょう。
電話番号なども登録されるはずです。
誰がわざわざそんなことをしてくれるのか、驚きですが、それが今の世の中のようです。私には理解ができませんが。
(私のバイト先の1つの某歯科医院はこのGoogleでの評価が激悪ですが、実際はかなりいい医療をされていますし、本人はネットに興味もありません。)
さて。
私はこれから何を目標にしてどう生きていくか?ですが…
やはりこの仕事しか私はできません。
私は今後も米国歯内療法専門医として適切な歯内療法を患者に提供していきます。
イスラエル人が、
たとえ誰かが私を襲って財産を取って逃げても、知識は私から誰にも奪えない
というのと同じで、
病気が私を倒しても、私がかたわにならない限り、私から今までの歯内療法に関する知識や、私の肩書きや、ステータスは取れないのです。
そして私はもはや、審美処置やインプラントはできません。勉強してきていないからです。
素人がやるべきではありません。
私は自分を理解しています。
私は私のできることしかしたいと思いません。
昨今の日本の歯科医院の多くのHPを見れば、インプラントや審美歯科がTopに載っています。
歯科医療は文字通り医療です。図画工作ではありません。
高価なクラウンを被せるのは必要悪で(歯を破折から守るためには)致し方ないことで、患者さんの多くは望みません。
患者さんが我々に望むことは、痛みや腫れなどの歯科的疾患の適切な治癒です。
それが歯科医療の本質のはずです。
しかしながら現状でどうでしょうか?
日本の歯科医療は本質から相当大きく外れている気がします。
ではそれをどう変えていけばいいか??
といえば、地域のコミュニティの中で変えていくしかないでしょう。
しかし、その変革の先には保険診療の充実はありません。
歯内療法は手遊びではないのです。
アメリカでは歴史がある医療分野で、多くの研究が今も行われています。
(日本では相変わらず、破壊活動?)
そして歯内療法の治療費は世界的にみてかなり高いのです。
既に日本は医療先進国とは呼べない状況に陥っています。
日本は世界一安いと言ってもいいでしょう。
そして患者が痛いとか、聞いてなかったとか、とにかく騒ぎます。
もうどうしようもありません。
地域の小学校の運動会みたいな状況、それが日本の歯科医療です。
世界的には珍しい環境です。
この状況を打開するには?消費税が30パーセントでも足りないくらいでしょう。
もう患者さんには諦めて&認めてもらうしかありません。
質の良い治療は保険診療にはない、ということを。
ネットで
根管治療 保険 福岡
とか、
根管治療 福岡 マイクロスコープ 保険
とかよく見かけますが、そんなことをしている歯科医院はないか将来の練習のためです。
早晩、自由診療に切り替わります。
現実を受け入れましょう。
真実(事実)を知らなければ、何も好転ませんので。
治療費に不安があるのであれば、代診医の歯内療法を受けてください。
治療時間はかかるでしょうが、治療費は私よりかなり安く、節約することができます。
そして私は、彼らの診療のサポートをきちんとしますので。
ということで、
私はこれから、私と考えを共有する歯科医師・コメディカルスタッフとともに歯内療法医療を患者さんに提供していきます。
そしてこの地域の根尖性歯周炎が抑えられれば、こんなに嬉しいことはありません。
それこそが私に残された人生の最後の仕事であると私は信じて止みません。
2021.12.7 まつうら歯科医院 院長 松浦顯