私のUSC時代の師匠である、Dan Schechterがこの度、USCを退職することになった。

Facebookの彼の記事を引用する。

以下が彼のメッセージ。

I know many of you already know what I am about to post, but I thought I would post on Facebook.

After 21 years of teaching at the USC Graduate Endodontics Program and interacting with more than 220 Residents, I will be retiring at the end of August.

My official last day is August 31, 2023.

It has a great run and interacting with all of you has been a great experience.

I plan on spending my newly gained free time reading, exercising, being pampered by my wife Pat, doing more astronomy and traveling.

Pat and I have a list of locals to check off.

So take care and please keep in touch.

彼はOregon Health Science Universityのエンドプログラムの出身で私に外科を中心に教えてくれた。

レジデンシープログラム時に72もの外科治療をしたという。

しかも、顕微鏡なしでだ。（かなり前に彼は専門医プログラムを卒業している。）

しかしマイクロの装備品にはかなり熱心で、マイクロスコープのカメラアダプターの購入から、フットペダルを使用した写真撮影システム、マイクロスコープの視度調整方法、手用ファイルでの根管形成（バランスドフォーステクニックを中心に）、そして時にはテーパーが何かお前は全くわかっていない！となぜか私に突然激怒し、患者が多数待つ廊下でキレられて叱られたこともあった（それをUSCではシェクタライズされたと言っていたw）し、

外科治療時にはユニットで外科治療をしている私の椅子の隣に来て、切開がダメだとか、骨膜を剥がさずに先へ進むな！とか、お前は縫合がダメだ！とか、多数怒られたりもした。

しかし、彼には

Residentを育てたい！という愛情があったのだ。

私の卒業時に、

“俺はお前がここを卒業しても、お前をEndodontistだと認めない。だが、お前が日本に戻ってエンドだけやるなら…それを3年続けることができるのであれば…お前はものになるだろう。応援しているから頑張れ！”

と励まされた。

そして脳出血で倒れた時も、何やってるんだ、寝てる場合じゃない、早く起きて連絡してこい！と気遣ってくれた。

彼のことを悪くいう人もいたが、私は彼に大変感謝している。

彼がいなければ今の私はないと言っていい。

Dr.Schechter…本当に今までありがとう。

私はあなたのことを一生忘れない。

今後はゆっくりと人生を謳歌してください。

そして来年、LAでの学会のUSCの懇親会で会いましょう。

それが私の最後の？渡米になるだろうから。

本当に、今までありがとうございました。

そしてお疲れ様でした。