本日はApicoectomyのカウンセリングを行う機会があった。

患者さんは女性の方である。

一通り術式を説明したが、

怖い・絶対やらないといけないものなのか?・気が進まないなどと治療自体にNegativeな様子であった。

しかしながら、以下の説明時にえっ!それならやります!と変わった瞬間があった。

それが、

外科治療した部分の歯槽骨が回復するという事実に触れた時である。

”空洞がずっとあいたままなのか、と思っていました”と言われた時に、

ああやはりこの程度の歯科医師の常識?でも患者さんに伝える必要性があるのだ

ということがよくわかった。

患者さんは歯科の素人なのだ。

同じことを100回説明しても理解はできないだろう。

であれば、わかりやすく噛み砕いて何度も説明をしてあげる必要がある。

メジャーリーグの名コーチは、何百回でも同じ説明を顔色変えずにできるコーチだという。

したがって、もう前回説明しているからもう説明する必要はない!というセリフは患者さんには通用しないだろう。

この患者さんの場合は、歯槽骨が回復するとは思っていなかった様である。

以下の症例を説明した時にそれが判明した。

Implant拒絶した患者が#31にImplantを埋入〜#30 Apicoectomyから4年3ヶ月経過

術直後

術後4年3ヶ月経過

我々は歯周病と違って、真の歯槽骨の再生を行うことができるのである。

ここは世間にもっとアピールすべきことのように私は感じた。

今日の患者さんが認識していなかったからだ。

そう。我々は歯槽骨を回復させることができるのである。

これが歯周病治療との大きな違いである。

人工物も、膜も、人工骨もいらないのである。

人工物や異物に頼らず自分自身の組織を再生させたいと思う患者さんは(問題があれば)、歯内療法専門医の歯科医院を訪れてみましょう。