バイト先での経過観察処置。

初診は2017.10.23。

主訴は左の奥で痛くてものを噛めないであった。

歯内療法学的検査を行なった。

#18 Cold NR/20, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio Pocket(WNL), Mobility(WNL)

#31 Cold+3/5, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Pocket(WNL), Mobility(WNL)

PAは以下になる。

歯内療法学的病名は以下になる。

#18 Pulp Dx: Pulp Necrosis, Periapical Dx:Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: RCT

患者さんにはブリッジの支台歯が失活して根管治療が必要であること、そしてその治療の成功率は90%と高いことを説明し、ブリッジを除去して根管治療へ移行することとなった。


根管治療時(2017.12.19)

作業内容は以下になる。

#20.05⇨#25.V⇨#40.04⇨#50.03⇨#60.02まで形成して#35.04~#50.04のGutta Percha PointでSingle Pointで根管充填している。

もちろんシーラーはBC sealerである。

なぜ形成サイズとGutta Percha Pointのサイズが一致しないのか?に関しては以前話した通りである。

HyFlex EDMとC+ File~#14 Re-RCT MB2の攻略と形成サイズとGutta Percha Pointの関係性

ポイント試適をした。

根管治療はこのポイント試適とそのデンタルの撮影の場といっても過言ではないだろう。

MLとDは合流しそうである。

根管充填してレントゲンを撮影して確認した。

やはりMLとDは合流するようである。

MBは独立していた。

支台築造を行い根管治療を終了した。

ここから経過観察に入っていく。


3M Recall(2018.3.27)

臨床症状はもはやない。

治療は成功したと言っていいだろう。

PAは以下になる。

根尖病変はだいぶ縮小している。

Healingにあると言っていいだろう。


10M リコール(2018.10.4)

最終補綴物が装着されていた。

いかなる不快症状もない。

治療後3年経過時(2020.3.24)

症状はなく安定して日々の生活を送っておられる。

治療後5年経過時(2022.2.9)

もはや経過を見せるためだけに来院していただいたと言っていいだろう。

根管治療を行ったことを大変喜んでいた姿が印象的である。

以下、患者さんの感想。


先生、治療して本当に良かったです。

ありがとうございました。

この歯が1日でも長く使えるようにメンテナンスをかんばります。

今後ともよろしくお願いいたします。


この日、この患者さんはメンテナンスに来ていたが、

根管治療によりその歯の運命が長持ちすると、メンテナンスの継続にもつながる

という話をこの歯科医院の院長先生がしてくれた。

ということはこんな私でも?この歯科医院のメンテナンスに役立っている?ということが言えるだろう。

ここに増患のヒントが?あるのかもしれない。