バイト先での治療。

以前に報告した治療の経過観察+CBCT撮影である。

#31 Intentional Replantation〜根尖病変のないRatの歯と根尖病変がある人間歯との違い〜術後の症状の喪失にどれくらい時間がかかるのか?

あれから3ヶ月が経過していた。

相変わらず臨床症状はない。

CBCTを撮影していた。初診の際と比べてみよう。

初診時(2021.3.10)

歯根破折を疑わせる。が、歯周ポケットは深くない。

歯牙の遠心側には歯槽骨がほとんどないようだ。

この状態でIntentional Replantationを行い症状がとれるまで時間が9ヶ月かかったがいかなる臨床症状も消失した。

その際のCBCTである。

Intentional Replantation1年経過時(2022.4.26)

画像を比較してみよう。

1年経過して歯槽骨は鮮やかに回復している。

そして、いかなる臨床症状もない。

再生療法は歯内療法でこそ可能ではないのだろうか?

と私は最近つくづく思う。

そして私は病気になってから、

”待つ”

ということを覚えた。

Intentional Replantationは待たなければいけない。

その時間が長ければ治癒に赴くことはあるからだ。

この患者さんはそれを証明してくれた。

最終補綴を次回行い、PAを撮影する予定である。

その際は口腔内写真も公開できればと思っている。

少々お待ちください。