以前Intentional Replantationした患者さんの2M Recall。
なぜ2M recallするか?と言えば、Intentional Replantationの治癒が2Mで歯根膜と歯槽骨がつながり成熟するからである。
以下のタイトルで2M前に(2022.9.3)以前、投稿していた。
その続きである。
数十分の#18 Intentional Replantation
まず現状どうか?を聞いてみた。
すると、
“全くどうもないです。なんで抜いただけなのにくっつくんですか? ”
であるという。
抜いただけではないのだが、まあ治療の詳細について患者さんが知る必要はないので私は微笑むだけであった。
まず歯内療法学的検査を行った。
ちなみに初診時(2022.9.3)は以下である。
#18 Cold NR/20, Perc.(+), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#19 Cold+4/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
今回(2022.11.4)は以下のようになった。
#18 Cold NR/20, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#19 Cold+4/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
☆口腔内検査を行なっていますので以下、口腔内の動画が出てきます。気分を害される方はSkipをお願いいたします。
治療前の打診痛は消失していた。
術前の主訴である、
#18が歯磨きの時に痛い。普段は何ともないが…できるだけ歯を残したい。(2年前に#18は根管治療している)
も完全に消失していた。
抜歯後の歯牙の動揺もない。
PAを撮影した。
Intentional Replantation後 2M recall時 PA(2022.11.4)
根尖部の骨空洞はかなり埋まってきている。
半年後(時間経過から言えば4ヶ月後)にCBCTをまた撮影していただき、治癒具合を確認したいところである。
さてここから何が学べるのか?と言えばこの
Intentional Replantationという治療のパワー
ではないだろうか。
しかし、何度もいうがこれで歯が一生持つとは限らない。
対合歯がないとは言えだ。
特に注意すべきところは、頬側の付着歯肉がほとんどない=歯磨きが困難という点である。
ペリオの問題が出なければいいが…
事実、ポケット測定するとDBはWNLではあったがDBからは出血があった。
が、それは私が心配することではないので、
かかりつけ医に強く伝えておいた。
次回は治療から半年後の2023.3に6M recall+CBCT撮影を行ってもらう予定である。
それまで少々お待ちください。