バイト先での治療。

患歯は#31.

Intentional Replantationとなった。

この治療はうちの歯科医院含めて毎日生じる治療である。

歯内療法学的検査は以下になる。

治療前 歯内療法学的検査(2022.11.22)

#30 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#31 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

治療前 PA(2022.11.22)

#31の近心根と遠心根に大きな根尖病変がある。

CTも撮影した。

初診時 CBCT(2022.11.22)

M根

近心根の近心は大きな骨欠損がある。

ペリオの問題がある歯なのかもしれない。

根尖病変もしっかり見える。

抜歯は容易そうである。

D根

D根にも骨欠損があるのでこれも抜歯が容易そうである。

歯内療法学的診断は以下になる。

#31

Pulp Dx: Previously Treated

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Intentional Replantation

根尖部の拡大が既に大きくなされていることから、Intentional Replantationを行うことになった。


☆以下、治療動画が出てきます。不快に感じる方は試聴をSkipしてください。

#31 Intentional Replantation① 脱臼・抜歯(2022.11.22)

抜歯は容易であった。

次に抜歯窩をCheckした。

抜歯時の残根などの残留はないと思われる。

次に抜いた歯に対してApicoectomyを行なった。

#31 Intentional Replantation② Apicoectomy(2022.11.22)

長胴歯のような歯であるので根尖部の切断は最小にした。

これが治療の予後に影響を与えるかもしれない。

次に逆根管形成した。

#31 Intentional Replantation③ Retroprep+Retrofill(2022.11.22)

この歯科医院には太いバーしかなく、これが一番最小であったがIntentional ReplantationのPrepには向かない…

FEEDでの購入が必要だろう。

最後に逆根管充填した。

逆根管充填後にPAを撮影した。

逆根管充填後 PA(2022.11.22)

問題ないと判断して再植した。

再植後のPAは以下である。

Intentional Replantation後 PA(2022.11.22)

問題はないと思われる。

以上で終了した。

数十分の治療であった。

今回は歯牙の残存量が少ないということでメタルコアのままIntentional Replantationを行なったが問題はなかった。

フラップを開けてちまちまやるApicoectomyよりもIntentional Replantationの方が楽で早いので私は好きである。

次回は1ヶ月後である。

またご報告したい。