先日に続き今日はIntentional Replantation後に痛みが発生するケースに関してご報告する。
なぜ痛みが出るだろうか?という話であるが、前回のブログでも術後に咬合させるかさせないか?が重要だと述べた。
そして経過観察時に行わなければならない処置は咬合のCheckである。
以前ブログでも紹介した患者さん。
以下の記事を参考にしていただきたい。
激痛で夜も眠れない〜#31 Intentional Replantationを行えるようにする麻酔のテクニックとは?
処置を行ったのが2022.10.21であり、その約1ヶ月, 2ヶ月後に経過を見せに来ていただけた。
しかし…1M時には痛みから解放されたとお話しされていたが、この日(2022.12.26)は噛むと痛みがあるという。
ちなみにクラウンをつけたままIntentional Replantationを行っていた。
☆この後、臨床的動画が出てきます。気分を害する方は試聴をSkipしてください。
#31 Intentional Replantation直後(2022.10.21)
この際は痛みがひどい時期であったので評価のしようがない。
が、BTは接触させないようにしていた。
ここから1ヶ月が経過した。
#31 Intentional Replantation 1M later recall(2022.11.26)
1ヶ月経過したが全ての痛みが消失したという。
歯牙の動揺もない。
あの痛みはなんだったんだ…と言われていた。
動画は以下になる。
さてここから1ヶ月で成熟してくる段階であるがこの状況よりも1ヶ月後は好転しているだろうか?と言えば結論から言うと、
”咬合した時に痛い”
と言われてしまった。
こういう時、
真っ先に注意すべきはBT
だろうと私は思う。
BTを改めてCheckしてみた。
#31 Intentional Replantation 2M recall時 Occlusal Adjustment(2022.12.26)
ダイヤモンドバーで咬合接触を避けさせて、研磨してこの日は終了した。
これで経過が悪ければ長く予後を見ていくことになる。
が、初診時にあったあのひどい痛みはもうなくて嘘みたいだという。
ただこの方はこの部位以外にも
#2,4,18に同じような問題がある。
#2 DB(口蓋側)
#4
#18
先はまだまだ長そうである。
あとはなんとかこの歯(#31)が機能してくれれば…それを私は祈念している。
次回はさらに1ヶ月後に経過をcheckする予定である。
それまで少々お待ちください。
また報告します。