【追記】
エピネフリンの濃度と麻酔の効果
伝達麻酔のスピードと麻酔の効果
に関してスライドを差し替えています。
週末日曜日は本来昨年行うはずであった麻酔のHands-on Courseを行った。
参加者は4名。
東京から2名と熊本から2名の先生が参加した。
プレゼンの日付は昨年のままである。
以下の内容を順にプレゼンした。
参加者の興味は、下顎孔伝達麻酔を行うテクニックを身につけることである。
左右の下顎孔に以下の2種類の麻酔を打ち込みその効果を確かめた。
すると結果はどうなっただろうか?
参加者の方たちは身を持って体験できただろう。
そして以下のような紹介が医師から来た場合、あなたはその要望通りにキシロカインカインでなくスキャンドネストで麻酔をするだろうか?
キシロカインとスキャンドネストでより”安全な”麻酔はどちらだっただろうか?
医者>歯科医師なので医者の言う通りに従おうと思うと、あなたの人生が積む可能性が出てくる。
麻酔に対して精通すると言うことはあなたの人生を守ることになる
のできちんと理解しましょう。
そう。
この日のこの麻酔の実習はまさに以下の研究を私の研修室で行ったようなものだ。
この文献の内容はどうで、結果はどのようになっただろうか?
身を持って体験できたと思う。
そして昨日の講義で出て来なかった(省かれていた)スライド、
エピネフリンの濃度の高低が麻酔の効きやすさに影響を及ぼすかどうか?
である。
以下のようになる。
この患者には麻酔が効かないから高濃度のエピネフリンが添加されたキシロカインを使うんじゃ!といきっても何も生まれない。
心当たりがある方は行動を改めましょう。
次の質問は伝達麻酔のスピードと効きやすさ・効きにくさに因果関係があるか?ないか?である。
120秒かけて伝達麻酔するのとそのスピードを30秒に短縮して差が出るか?研究したものだ。
結果は以下のようになる。
そしてもう一つの質問が
Pulの急性症状に対する対応は分かったが、Perの急発の場合の対応はどうか?
である。
要約すれば、そうした患者に対して麻酔を行って治療したと言う研究がないので科学的にどう対応していいかわからないと言うことである。
つまり誰もが知りたいことであるが対応方法がわからないのである。
また、日本で処方できる最大の効果を発揮する痛み止めの処方もその鎮静には効果を発揮していないことがわかる。
そうした場合は麻薬系の鎮痛剤を処方しなければならないがそれも日本では不可能である。
と言うことはここから一つの結論が出る。
”急化Perに至るような処置はしない”
と言うことの重要性である。
さもなければその患者には麻薬系鎮痛剤の処方が必要になる。
この話は生活歯髄療法につながる話である。
かなり重要だ。
今年、オープンセミナーを行う予定であるのでそれまでお待ちください。
ということでこの日は終了した。
またこのセミナーであるが参加希望者が出たため、今年も行うことにした。
あと2名集まれば…さらに意味があるセミナーになるのだがあと2名誰かいればお待ちしています。
当該ページを参照してください。
Local Anesthesia in Endodontics 2023
ともあれ、参加者の先生方お疲れ様でした。
先生方の臨床がより良いものになるように祈念しています。
そして実際の臨床できちんと治療(麻酔)を行いましょう。
よろしくお願いいたします。