週末日曜日は、まつうら歯科医院で Basic Course 2023 第3回が行われた。
今回のテーマは、
細菌の減少と拡大号数、歯根破折を防止するような根管形成方法は?、最良の根管充填方法とは?(各種根管充填方法の比較)、ライブ根管治療、根管貼薬
である。
根管貼薬実習、仮封、仮封実習は時間がなく今回は行えなかった。
これらは9/10(日)の、
根管洗浄(根管洗浄剤の種類とその選択, Positive Pressure, Patency File, MDA, Ultrasonic, Sonic, Negative Pressure, Gentle Wave Irrigation)の回に行います。すいません。
1. 細菌の減少と拡大号数
根管から細菌を減少させるには最低、#35.04の形成が必要といわれているが、他にどのような意見があるだろうか?
それぞれの拡大号数が問題ないんだ!という根拠がわかっただろうか?
結果ではなく、根拠を理解してください。
そして、以下のように形成だけでマネージメントできない場合は何が必要だっただろうか?
2. 歯根破折を防止するような根管形成法
VRFを防止させるために必要なことは歯根の過剰な削除である。
何を使用すると過剰な削除になっただろうか?
またどういう形成手法がまずかっただろうか?
3. 最良の根管充填方法とは?(各種根管充填方法の比較)
各種根管充填の方法を説明し、その特徴を述べた。
そして最良の方法があるのか?をDiscussionした。
何が大切だっただろうか?
コンセプトを理解しよう。
Friedmanが支持する根管充填のポイントは、TorneckとSabetiの考え方であった。
それぞれどういう理論だっただろうか?
TorneckとSabetiの考え方とはどのようなものであっただろうか?
よく復習しよう。
4. ライブ根管治療
その後、昼休憩を挟みライブで根管治療を行った。
以下の症例である。
Underextensionの遠心根の修正に、Basic Course 2023 第3回のこの日に、患者さんには来ていただいたが、術前のSinus tractはこの日、消失していた。
これを見て何を思うのか?と言えば、上記のFriedmanの言う通りだっただろう。
根管充填の見栄えは、かかりつけ医を増やすためには重要であるが、
病気を治すためには全く重要でないと言う事実を如実に示していた。
この日の参加者は全員、GPの先生であるのでこのような術前の根管充填の結果になっても、防湿に配慮して治療を行っているのであれば、基本的に修正の必要はないのである。
再度、BC sealerを用いて、根管充填をやり直した。
遠心根はPatency Fileを行ったが、シーラーパフはなかった。
つまり、この状態は
Underfilling
である。
が、それが病気の治癒には何も貢献しないことは上記の説明で納得いただけるだろう。
そう言うことではないのだ。
が、FEEDのチップは短いのでやはり現状ではアメリカから購入した方がいいだろう。
https://shika-mall.com/mst-visco-tip-bendable-tips-20-pk.html
https://shika-mall.com/endosequence-minimum-waste-bc-tips-15-pack.html
最後に、貼薬の話を行った。
5. 根管貼薬
根管貼薬材は痛みを取ることができただろうか?
2つの文献を紹介した。
この2つの文献から得られる結果は何だっただろうか?
これは非常に重要である。
薬剤の効果に頼れただろうか?それよりも重要なことはなんだろうか?
結局、昔からこの分野の言いたいことは不変であるという事実がここにある。
そして貼薬すると、予後が実際に向上しただろうか?
ということでこの日のセミナーは終了した。
次回の第4回は、 7/9(日) 10:00~でまつうら歯科医院で行われる。
マイクロエンド実習(前歯・小臼歯・大臼歯)を行います。
準備物はグループラインでお伝えいたします。
よろしくお願いいたします。
1日、お疲れ様でした。