週末日曜日はAdvanced Course 2023 第2回が行われた。
講義のテーマは当歯科医院でもよく行う、
Intentional Replantation
である。
Intentional Replantationの講義は非常に難しい。
なぜか?といえば、
エビデンスと言われるものの多くの研究が古いからだ。
昔それで某講演会で、
古い論文ばかり出して面白くない
という感想をいただいたことがあるがそれなら、
新しい論文があるなら(あんたが何か知っているなら)、あんたが出せよ
という話である。
なので今回から古典論文をBaseに、Caseを入れて客観的によりなるようにスライドを大幅に変更させた。
ということで新しいスライドの1回目がこの日に行われた。
まず講義に入る前に、昔このコースで教えた先生のケース発表を行った。
再根管治療の効果があまりない。
しかしこういうことはこの業界ではよくあることだ。
このかつて教えた先生は、再根管治療を再度行うことをやめ、Intentional Replantationへ移行した。
C-shapedだが、C-shapedを全て繋げていない。
大丈夫だろうか?
以下、術後である。
3M later recall
歯槽骨が大幅に改善している。
治癒傾向にある。
ただまだ3ヶ月だ。
1yr recall
1年経過した。
良好な治癒が得られている。
臨床症状もない。
初診時と1年後を比較してみた。
治りの違いが目に見えてわかるだろう。
そして、臨床症状も喪失した。
ちなみにこの先生は、右下6もApicoectomyして以下のような結果を出している。
素晴らしい結果だ。
この先生の夢はちなみにアメリカ留学である。
きっと叶えられるでしょう。
先生が諦めなければ。
つい最近もそういうことがありましたよね?
というわけで、歯内療法を志す先生には以下のような結論が導き出せる。
という冒頭の話を入れ込み、この日の講義は以下のような流れで行った。
1. Intentional Replantationの適応症
2. Intentional Replantationの生存率
3. Intentional Replantationの話の根幹
4. Intentional Replantationの治療の実際
ということで1日の講義が終了した。
ぜひ、臨床でもケースがあればトライしてみてください。
お疲れ様でした。