今日のブログの患者は私自身である。

私の今までの歯科治療歴はといえば、

小さな頃から歯が悪かった(らしい)。が、記憶にない。

そして歯科医院に何度も通院することになる。

が、治療したところは大概、数年でダメになった。

なぜだろうか?という理由がその当時は分からなかった。

そしてその後、現在の仕事をしているとその理由がよくわかるようになるのだがw

いずれにしても、

患歯は#18.

主訴は

歯がすごく痛かった。しみるのである。が、いつからかその痛みは消失した。

自ら、

ああ、歯髄壊死したな

と思っていた。

すると程なくしてSinus tractができる。

この頃はもうしみる症状は消失していた。

この歯はどこで治療したか?は定かではない。

歯内療法学的検査(2022.11.29)

#31 Cold NR/20, Perc.(-), Palp.(++), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL), Sinus tract(+)

根尖部圧痛とSinus tractがある。

が、歯内療法の成功率は高い。

しかし

Sinus tractの存在が…

私は外科治療(Intentional Replantation)になるリスクがある。

PA(2022.11.29)

脳出血で入院中に(2019.3に)私の#31のMetal Inlayは外れてしまった。

その後、CR充填をセルフでするが…うまくいくわけない。

最後に治療したのは大学6年の時なので、まさに歯科医院に行くのも22年ぶりだ。

#29も#30も酷いもんだ。

#32はどうしてCR充填されたのか?記憶もない。

CBCT(2022.11.29)

頬側の皮質骨が全くない。

が、

歯周ポケットがWNLだ。

別写真は以下である。

かなり絶望的な状況だが、歯内療法の成功率は90%もある。

懸念があるとすれば、

Sinus tract(+)である。

根尖孔外細菌感染がすでに私に起きている可能性がある。

根管治療がうまくいかなければ=10%の失敗に入れば、私はIntentional Replantationが必要になる。

歯内療法学的診断(2022.11.29)

Pulp Dx: Pulp Necrosis

Periapical Dx: Chronic apical abscess

Recommended Tx: RCT

ということで、根管治療へ移行した。

(施術者は某・米国歯内療法専門医である。)


☆この後、臨床画像が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#18 RCT(2022.11.29)

担当歯科医師から写真をもらっていた。

ということで1回法で終了した。

ここから1年。

私の歯はどうなったのだろうか?

#31 RCT 1yr recall 歯内療法学的検査(2023.10.18)

#31 Perc.(-), Palp.(+), BT(-), Perio Probe(WNL), MObility(WNL), Sinus tract(+)

Sinus tractが引かなかった。

Palpationも(+)である。

PercussionやBT Painはない。

CTも撮影してもらった。

#31 RCT 1yr PA & CBCT(2023.10.18)

治療の効果がほとんどないことがわかるだろう。

そう…

私の歯内療法は90%に入らなかったのだ。

ということでIntentional Replantationは決定だ。

ということで私の歯は、

Intentional Replantationの適応症

になってしまった。

ここで。

私は、

私を治療した先生を責めていない。

90%ということは10%失敗するのだ。

私の普段の行いが悪い?のだろう。

今後の治療計画としては、

①静脈内鎮静をしてもらい、

②非常勤の歯科医師に抜歯をしてもらい

③抜歯後に鎮静をさましてもらい

④私がRoot resectionして、Retroprepして、Retrofillして抜歯窩に歯牙を戻す or 戻してもらう

という

DQN治療である。(咬合も当たらないようにしてもらう。ここが大事?なのだから。)

動画を公開するためには、私の歯牙を抜歯窩に戻してもらわないといけないので、再植そのものは非常勤の先生にやってもらう予定だ。

この治療を行った後、

経過をこのHPでご紹介しよう。

1日目, 2日目…7日目, 1ヶ月後, 2ヶ月後, 6ヶ月後, 1年後…を皆さんに公開する。

その狙いは何か?といえば、それにより、

Intentional Replantationをしてもいいかもしれない…という患者さんが増えるかもしれない

からだ。

公共の利益?のために私が人肌脱ごうという作戦である。

さて。施術の日までまだあるので、その模様は後日公開しよう。

それまで少々お待ちください。