紹介患者さんの治療。
主訴は
左上の奥歯、治療後に冷たいものにすごくしみたが今はどうもない。が、疲れた時に物を噛むと痛い時があるが今はどうもない。フロスがいつも引っかかるのも不快感が強い。
である。
他院でメタルインレーをレジンに変えた後に冷水痛があり、その後違和感が出たようだ。
Pre-op Endo test(2026.1.6)
#11 Cold+1/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)
#12 Cold NR/20, Perc.(±), Palp.(-), BT(±), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)
#13 Cold+2/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)
#12がCold testに反応しない。
この歯が怪しい。
PA(2026.1.6)
Inlay除去後のCR修復は適合がいいとは決していえない感じだ。

2根管性で非機能咬頭のBが直線根管だ。
直覆のような処置がなされた形跡がある。
成人での直覆の成功率は低いことがすでにわかっていることから臨床症状と相まって#12 RCTが主訴の解決に寄与する可能性が高いだろう。
Pre-op Endo Diagnosis(2026.1.6)
Pulp Dx: Pulp Necrosis
Periapical Dx: Normal apical tissues
Recommended Tx: RCT
⭐︎この後、治療画像が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#12 RCT(2026.1.6)
露髄させると…

暗赤色の出血である。
が、Cold testには反応していないのに、だ。
歯髄の病態は奥が深いと言えるだろう。
と同時に、もうなんと言おうと成人での歯髄に近接する歯内療法処置はトラブルを生むことがここでもよくわかるだろう。
また、治療前のCBCTで2根管性のことから合流部位の確認をいつものように行った。






問題はないだろう。
次回は半年後に経過を見ることになっている。
またその模様をお伝えしたい。
