紹介患者さんの治療。

主訴は

下の前歯の黒い影が不安…痛みやしみることはほとんどないが他の歯に感染が広がらないか不安…

である。

Pre-op Endo test(2025.4.16)

PA(2025.4.16)

CBCT(2025.4.16)

全く治療歴がない歯の神経がなぜ失活したのだろうか?

患者さんには思い当たる節がないという。

多くの場合は外傷が関与していると言われる。

が、その覚えも記憶もないそうだ。

USC時代に、就寝前にiPadを見ててそれが落下して歯牙が失活した人がいたがその程度のことでもこういう事態は起こりえる。

が、記憶になければその原因を追及しても仕方がないだろう。

患者さんが不安に抱いていることは

感染が周りの歯に広がらないか?広がれば周りの歯も失活するのではないか?という疑念である。

が、そうした事象は起きない。

それがなぜか?は学習していれば理解ができる。

わからない先生、

Basic Course 2026

でお待ちしています。

さておき、そうしたことはあり得ないという話をすると安心された。

またこの治療の成功率は文献的には86%である、という話もさせていただいた。

ということでこの日に治療となるが、

切端から3.5mmの部分を1.7mm削合すると露髄し、根管治療を行うための根管に到達できるだろう。

ここがこの治療の唯一の肝と言える。

Pre-op Endo Diagnosis(2025.4.16)

Pulp Dx: Normal Pulp Tissues

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: RCT

同日、治療へ移行した。

☆この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。

#26 RCT(2025.4.16)

緑のマジックの最下部がチャンバーオープンするべき位置であろう。

先端が細いバーで削合した。

深さは約2mmだ。

形成し、所定サイズのGutta Percha Pointで根充した。

さてここから9ヶ月時間が経過した。

#26 RCT 9M recall(2026.1.7)

初診時と比較した。

  

問題が縮小していることがわかる。

が、消失ではないのでまた半年後に見せてもらうことになった。

またご報告したい。