週末日曜日は、Basic Course 2024 第2回が行われた。

テーマは、

アクセス窩洞形成

作業長の決定方法

米国歯科大学院における根管形成方法

拡大号数(MAF)の決定方法

グライドパス

メカニカルグライドパス

現代の根管充填方法(Single Point ObturationとGutta Percha Pointの選択方法、消毒方法)

ヨシダRE Fileを用いた根管形成方法とHyFlex EDMとの比較

である。

次回が実習なので、それに沿ったテーマとなった。

1. アクセス窩洞形成

まず、アクセス窩洞形成は、どのようなことを配慮して行わなければならないだろうか?

この話はCEJの部分に天蓋があるという事実以外は、毎年思うが、浮世離れした話だ。

が、こういう無傷の歯の根管治療をする時に把握しておかなければならないだろう。

そのための学習である。

2. 作業長の決定方法・グライドパス

Previously initiated therapyのCaseを基に、どのようにして作業長を計測するか?解説した。

Previously Initiated therapyの根管治療から8年経過〜#2 RCT+Perforation Repair

根管治療で、根管口を発見したらすぐさまGatesやPessoを用いると折れることが多々ある。

その理由は何だっただろうか?

そうでなく、何をこの場合は使用する必要性があるだろうか?

またその理由は何だっただろうか?

大事なのは、SXが入るか?を確認することで、それを実現するには何をどのように使用すればよかっただろうか?

よく復習しましょう。

そして作業長を測定する。

道具はRoot ZXとハンドファイルである。

どれくらい増えるか?の計算方法を教えた。

これは、Ni-Ti Fileでも当てはまる。

道具を使いこなしましょう。決して使われてはいけません。

私のファイルの選択基準の要因がこの表にあるのです。

そしてこの表に数字をあなたは入れられるだろうか?

入れられなければ…あなたは道具に使われる人なのです。

いつまでも、メーカーに振り回されてください。

その後、Stepback techniqueをなぜしなくなったか?を解説した。

それは上記のテーパーに関係する。

Stepbackは道具が開発されていない時代に、何を目的に行う方法だっただろうか?

その使い方を講義した。

そして、何度テーパーがついただろうか?

そして、そういうものを使用するくらいであれば、何をすればもっと簡単にそれが達成できただろうか?

よく復習しましょう。

コロナルフレア形成したら、EALsとハンドファイルで作業長を計測する。

その際のポイントは何だっただろうか?

アメリカの歯科大学院卒業試験で聞かれる内容だ。

重要文献を解説した。

どのような結果になっただろうか?

Root ZXが正確性を担保しない場合はどういうことがあった場合だろうか?

といえば、根管が大量出血しているからではなく、何がポイントだっただろうか?

治療中にどこを気をつければよかっただろうか?

電池にも気をつけなければならないが、そうなったらどうすべきだろうか?

よく復習しましょう。

3. 米国歯科大学院における根管形成方法・MAFの決定方法

次にどう形成するか?解説した。

これは、シングルレングステクニック(小さな号数から最大号数まで上げる方法)で形成しておった方がeasyだ。

私はそれを軸に、HyFlex EDM Fileの使用方法を解説した。

が、この方法には多々問題がある。

どのような問題があるか?あなたはわかるだろうか?

問題を指摘できなければ正しい臨床などできないだろう。

指摘できる臨床家になりましょう。

4. グライドパス・メカニカルグライドパス

次にグライドパスについて解説した。

グライドパスは、

必要な時に行う行為で、不必要であればしない方がいい

と思われる。

この上記の言葉の意味がわかるだろうか?

いずれにしても、テーパーという概念がなければ意味もわからないだろう。

1,2はテーパーに対する理解がないとよくわからない話になるだろう。

C+ File!とよく呼ぶが、

アメリカにはC+ Fileはあるが、誰も購入しない。

なぜか?

普通のK Fileより高いからである。

普通のK Fileではダメか?と言われれば、そんなことはない。

ということは、普通のK Fileで穿通させた時に、どのような場合にグライドパスが必要になるか?も理解しなければいけないだろう。

上記の写真のようなことは可能であろうか?

C+ Fileを使用して、RIL-1.0をWLに設定した場合は問題が起きないだろう。

が、WL=RIL-0.5mmで行った場合、C+ File #6で穿通するとグライドパスをしなくてはならなくなる。

それを回避させるにはどうすればいいだろうか?

講義の内容をよく復習しましょう。

そして、あなたが米国のエンドのレジデントのように、K Fileのみを使用していて、それで穿通したときは(例:上顎犬歯)、どうだろうか?

グライドパスが必要な場合、どのように対応すればいいだろうか?

その際のコツは、

#10.05をなるべく使用しないこと

である。

は?

意味がわからないんですけど!というあなた。

もっと勉強しましょう。

グライドパスのコツは、いかにそれをしないか?だと私は前から考える。

言い換えれば、

いかに手用ファイルのみ使用して、グライドパス用のNi-Ti Fileを使わないようにするか?

ではないか?と私は考える。

講義をよく復習しましょう。

その後、根管形成していく。

その際、何号まで拡大すべきだろうか?

治療の成功は予期せぬファクターが原因で起きることもあるが、細菌の減少が根尖性歯周炎の治癒の原因であるので、それには何が貢献することか?把握しましょう。

最後にメカニカルグライドパスのまとめを行った。

よく復習しましょう。

そして根管形成の実際であるが、

この時のコツは、以下の動画だ。(以下は静止画です。)

ここもよく復習しましょう。

根管形成が終了すれば、Recapitulationか、Patency Fileを行う。

そして根管充填である。

5. 現代の根管充填方法(Single Point ObturationとGutta Percha Pointの選択方法、消毒方法)

BC sealerで根管治療をした文献には、以下のように記載がある。

そこには、MAFよりもワンサイズGutta Perchaの規格を下げて根充しろとある。

その理由があなたにはわかるだろうか?

(注:この文献にはその理由はない)

よく復習しましょう。

つまり、現代の根管治療は以下のように例えられる。

時代は大きく変化した。

5. ヨシダRE Fileを用いた根管形成方法とHyFlex EDMとの比較

最後に、ヨシダのRE FileとHyFlex EDMを比較した。

今後、ヨシダでセミナーを行う関係上、以下の情報までを今回は公開する。

また、以下のblog記事を参考にしていただきたい。

ヨシダ RE Fileを用いた10数分の#10 RCT 1回法

この記事に、

根管形成に意味合いがあるのか?ないのか?の真髄が隠されている

だろう。

あなたは、その意味がわかりますか?

ということで、この日は終了した。

次回は、実習である。

また1日、頑張りましょう。

お疲れ様でした。

【補足 Basic Course 2024 受講者へ】

Keynoteから動画をダウンロードする方法を教授しよう。

1. 配布したKeynoteのダウンロードしたい動画の番号(この場合は347)を記憶する

2. ファイル→書き出す→ムービーをクリック

3. 保存したいスライドの番号を開始にタイピング(この場合は、スライド番号347の動画をダウンロードしたいので、347~347までを開始に入力

4. 自分のお気に入りの名前をつけて書き出すをクリック

5. 動画に変換される

6. 完成

以上です。

今後の参考にどうぞ。

iMovieを使用すれば、動画を速くしたり、遅くしたりできますのでご自身で調整してください。

よろしくお願いします。