以前の治療の経過観察。
バイト先での治療で2年経過した。
この歯はどうなっただろうか?
歯内療法学的検査(2024.5.15)
全ての検査に対して陰性であった。#7,8にあったSinus tractも消失していた。
初診時は
#7 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-),BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL), Sinus tract(+)
#8 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(+),BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL), Sinus tract(+)
であったのに、だ。
PA(2024.5.15)
問題(根尖病変)はだいぶ、改善しているように見える。
CBCT(2024.6.26)
術前の巨大な根尖病変はだいぶ縮小している。
#7
#8
#7,8ともに大幅な歯槽骨の回復が見られる。
患者さんは大喜びであった。
初診時と比較した。
大幅に状況が改善していることがわかるだろう。
だが、
道半ば
だ。
理由は、
術前の#7の根尖病変があまりにも巨大すぎたからである。
が、
歯内療法はこのように、真の再生を図ることができる唯一の歯科治療である
ということができる。
これが、歯周治療ではこうはならない。
だが、世の中、なぜか、歯周治療の再生療法セミナーが人気がある。
再生なんて、しないのに、だ。
夢見る子羊でいるのはいいが、患者さんを巻き込まないでほしいと切に願うが、
そんな話が一般の歯科医師に通じるはずもなく、また今日もこうして世の中の大多数で問題ある処置が行われているであろう。
だから、私の仕事は死ぬまで無くならないのだ。
あなたは、問題発生装置になりますか?それとも、どこかでそれを断ち切りますか?
それを決めるのは、あなた次第です。