紹介患者さんの治療。

主訴は、

歯茎にできものができて押さえると痛い…そこから出血もある

であった。

歯内療法学的検査(2024.7.4)

#12 Cold+2/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#13 Cold NR/20, Perc.(+), Palp.(++), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL), Sinus tract(+)

#14 Cold NR/20, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#13が患歯だ。強い圧痛と打診痛とSinus tractがある。

PA(2024.7.4)

CBCT(2024.7.4)

B

P

歯内療法学的診断(2024.7.4)

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Chronic apical abscess

Recommended Tx: Core build up w/wo Fiber Post→Apicoectomy

☆この後、治療/外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#13 Core build up with Fiber Post(2024.7.4)

メタルポストコアの除去は容易だ。

これも、道具があればだが。

この後、Apicoectomyへ移行した。

#13 Apicoectomy(2024.7.4)

Flapを開けると容易に#13のApexが発見できた。

ここを3mm切断する。

切断後にメチレンブルーで染色した。

このような形態になっているだろうか?

ガッタパーチャポイントが見えるのはPのみである。

Bには未着手の根管口がメチレンブルーで染まるだけである。

逆根管形成し、逆根管充填した。

新品の超音波チップで形成しないとイスムスは形成できないだろう。

また、Lid Techniqueでなければこの短時間で逆根管充填もできまい。

このように、

器具の進歩は歯内療法をさらに進化させたと言ってもいい。

最後に確認で、PAとCBCTを撮影した。

問題はないだろう。

縫合して終了した。

この後、抜糸した。

#13 Suture removal(2024.7.11)

ということで次回は1年後である。

また経過をお伝えしたい。