週末日曜日は、まつうら歯科医院で Advanced Course 2024 第3回が行われた。

この日のテーマは、

歯科麻酔と各種伝達麻酔(講義と相互実習)

である。

まず、下顎孔伝達麻酔と頬神経ブロックの方法を説明し、そのまま実習へと突入した。

Hygiene Edge…

Youtubeサイトの中で最も臨床的なサイトだろう。

以下の動画にコツが溢れている。

伝達麻酔のポイントは、

刺入の位置

カートリッジを置く場所

逆血がないか?引くこと+引けるカートリッジの使用

であることは論をまたない。

下顎の大臼歯を治療する場合は、これだけでは不完全である。

が、前歯や小臼歯ななら以下の麻酔は不要だ。

そのことの意味がわかっただろうか?

大臼歯であれば、以下のようにして麻酔を足さなければならない。

咬合平面に平行に、

頬神経の終末に麻酔をすると、下顎大臼歯の頬側がブロックできる。

アメリカであれば、歯科衛生士でも行う麻酔であるが、日本では歯科医師でさえきちんと行うことができない。

一言で言えば、それは、歯科臨床教育の問題だろう。

それが今後、改善するか?と言えば、改善するなら私は必要ないわけである。

必要ならば、それが意味することはまだまだ日本の歯科臨床教育は未熟であるという事実だ。

さて。

この手の話題で必ず出てくる話である、

スキャンドネストとキシロカインの効果の比較を実習で身につけてもらおうという話である。

さて、効果があったのはどっちだっただろうか?

文献通りの結果になっただろうか?

この伝達麻酔の効果を高めるためには、どういう麻酔の補助が必要だっただろうか?

そして麻酔が効いているかどうか?確かめる方法は何だっただろうか?

ここでCold testに反応した受講生は全参加者の50%であった。

文献ではどうだっただろうか?

そして、反応が出たらどのようにコントロールすべきだっただろうか?

この麻酔の方法のSide Effectは何だっただろうか?

それを防ぐにはどうすれば良かっただろうか?

それでも効かなければ…

強行突破しかない。

強行突破の特徴は何だっただろうか?

そして以上を一つの表にしたものが、以下の表である。

いきなりこの表を出されても、

???

だろうが、講義を聞けば流れがわかっただろう。

これが、

世界の麻酔の流れ

である。

日本は大きく遅れをとっているとしか言えない。

その差は埋まるどころか、どんどん広がるだろう。

麻痺一つとってみてもそうだ。

伝達麻酔=麻痺の温床

などとあなたは考えているだろうか?

だとすれば…

もうダメだろう。

この後、上顎の麻酔についても説明した。

各種伝達麻酔と通常の浸潤麻酔の違いがわかっただろうか?

そして最後に、救急対応について講義した。

急化Pulに対する対応はどうだっただろうか?

急化Perの場合はどうすればいいだろうか?

そしてそれを見分けるには、どういう道具が必要でどう対応すべきだっただろうか?

よく復習しましょう。

ということで1日は終了した。

長時間、お疲れ様でした。