10/5,6の週末土日はマイクロエンドのマンツーマンコースが行われた。

以下のような流れで講義を土曜日に行った。

まず成功率である。

根管治療の成功率はどれくらいだろうか?

有名な研究を紹介した。

この文献は、USC時代に正確に記憶しろと言われた文献だ。

これに基けば根管治療の成功率は以下のようである。

ここから言えることは、

歯内療法が原因で抜歯するという理由はないという事実だ。

ルールを遵守した根管治療がいかに重要か?という話である。

ちなみにこの数字は、

Endodontistの監視下で歯学部生が行った治療

というところが最も重要だろう。

次にそうした治療でどれほど歯が生存するか?についての研究を紹介した。

さて、どれくらいが生存しただろうか?

そしてその鍵は何だっただろうか?

さて、昨日のブログ記事には以下のようなものがあったが、Sanmple数に注目してほしい。

Initial RCTのSample数とRe-RCTのSample数のこの差は何だろうか?

USCで習ったことをこの日に受講者には伝えた。

根管治療は歯を脆くする治療ではないということを、だ。

次に術式について説明した。

どれも重要項目であるのでよく復習しましょう。


そして翌日は実習を行った。

以下がその結果である。

偶然、合流してた!というのは素人の仕事だ。

プロは事前にそれを察知して治療する。

そのコツは実習前に伝えている通りだ。

治療前にこれをコントロールできる術はPAではなく、CBCTである。

もはや歯内療法にCBCTは欠かせない。

この2枚で詳細がわかるだろうか?

わかるのであれば、あなたが全ての歯内療法をした方が全ての人が幸せになれるだろう。

が、それが無理であるということはすでにCBCTの存在がそれを証明している。

この症例をCBCTで撮影すると以下のようになるからだ。

M根

D根

ここから言えることは何か?といえば、

抜去歯牙を術前にCT撮影して根管の形態を把握しなければ、実りある実習はできない可能性が高いということである。

つまり、マンツーマンコースは講義と実習の日を連続にせずに分離した方がいいかもしれない。

それか、受講者に抜去歯牙をインド人から購入してもらい、うちに来る前にCBCT撮影をしてもらい、めぼしい歯牙を持参してもらった方がいいだろう。

いずれにしてもここは改善が必要だ。

そして上記PAから言えるもう一つの臨床的事実は、Overextensionであるという事実である。

これは従来、予後を妨げてきた。

が、である。

今はMTAシーラーの時代だ。

ここは根尖から出ていても、その周囲はMTAなのだ。

そしてデカいGutta Percha Pointは吸収されるので問題もない。

このことからわかることは、

そう。

歯内療法は簡単になったのだ。

世の中の全てのものがそうだろう。

ということで1日は終了した。

あとは自己練習である。

自由診療に移行できるように頑張ってもらいたい。

週末2日間、お疲れ様でした。