以前の治療の経過観察。

Root resection時の切断量に対する考え方とBioceramic sealerのみを使用した逆根管充填による外科治療〜#3 MB Apicoectomy

あれから半年が経過した。

しかも、

Bioceramic Sealerでのみ逆根管充填している。

こんなふざけた?治療で骨欠損は回復するのだろうか?

かかりつけ医の先生からCBCTのデータが送られてきた。

ちなみに、初診時の臨床症状

#3 Cold NR/20, Perc.(+), Palp.(++), BT(+), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL), Sinus tract(+)

と主訴である、

歯茎が腫れてものが噛めなかった…

は消失しているという。

#3 Apicoectomy 6M recall(2025.5.15)

初診時と比較した。

CareStream社のCBCTと某社のCBCTの画質の違いが顕著である。

さておき、根切したMBの根尖部は以下になる。

Bioceramic sealerでのみ逆根管充填しているが、歯槽骨は劇的に回復している。

主訴や臨床症状も改善したことから、最終補綴もOKだ。

当院にはこの半年後の2025.11に1yr recallで来院していただく予定である。

このことから何がわかるか?だが、

新しい材料を使用しても予後には影響がないという事実がわかるだろう。

新しい材料とは、

ペントロンジャパン社の

エンドセムMTA Quick Paste R

である。

時代は容易な物、方法に流れていく。

それがこの世の常である。

MTAセメントを練和していた時代は終了したのだ。

そして、

Lid Techniqueももはや過去の手法になりつつある。

相変わらず、

時代の移り変わりは激しい

と感じる。

しかし、それは仕方がない。

今更Amalgam充填を行う歯科医師が皆無なのがそれをよく表しているだろう。

ということで劇的に治癒しているこのケースの1年予後をまたご報告したい。