バイト先での治療。

意図的再植を2021.2.13に行っていた。

1ヶ月目(当初)は問題なかったが、2ヶ月経過時から痛いと言われそこから時間をおいて経過観察した。

今までの治療を振り返ってみよう。

2021.2.13

初診時。

全く咬合ができなかった。打診痛も激しくものが噛めない。根管治療もすでに十二分に行われているので再根管治療をしても効果が得られない。Intentional Replantationとなった。

詳しくはこちらの記事を読んでいただきたい→根管治療開始して3年経過…#15 Intentional Replantationで答えは出るか??

ちなみに初診時の#15は

#15 Perc.(++), Palp.(+), BT(+), Perio pocket(WNL), Mobility(WNL)

である。

処置後は以下になった。

2ヶ月が経過した。1ヶ月後は痛みが消失していたが2ヶ月目には痛みが復活して噛むと痛いと言われた。

敗北感を痛感したが、勝負はまだわからない。

人で臨床的に研究されたものがないからだ。

2021.4.13(Intentional Replantationから2ヶ月経過)

PAは以下になる。

根尖部の切断した歯根部の隙間はだいぶ縮小しているように見られた。

ここから時間を少し置くことになった。

時間は経過し、処置から半年が経過していた。

この日に半年後のリコールにいらっしゃったが、問診をすると以前あった痛みがかなり縮小したと報告を受けた。

Pain scaleは2/10とのことである。

歯内療法学的検査も行っている。(2021.8.25)

#14 Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

#15 Perc.(±), Palp.(-), BT(±), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

PAは以下になる。

根切した部位には歯槽骨が回復しているように見られる。

Intentional Replantation前の#15は

#15 Perc.(++), Palp.(+), BT(+), Perio pocket(WNL), Mobility(WNL)

であったのでだいぶ主訴が改善していることになる。

ここから私は一つの推論を考えた。

それは、Intentional Replantationですぐに結果が出なくても時間をおいて経過観察すれば治癒する可能性があるということだ。

私は患者さんにさらに3ヶ月後に経過観察させて欲しい旨を伝え了解していただき、この日のリコールは終了した。

さて、3ヶ月後にこの患者さんはどうなっているだろうか?

痛みは消えるだろうか?

消えれば最終補綴に移行できる。

ということで、3ヶ月後のご報告を少々お待ちください。