週末日曜日はBasic Course 2022 第2回が行われた。

第2回目のテーマはいよいよ実地で、

米国歯科大学院における根管形成方法、作業長の決定方法、拡大号数(MAF)の決定方法、グライドパス、メカニカルグライドパス、上下前歯&小臼歯の解剖学的特徴、根管充填方法, 歯内療法実習(前歯・小臼歯)

である。

米国歯科大学院ではどのように根管形成をしているか?といえば、ほとんどがシングルレングステクニック(小さい号数から拡大号数を上げていくやり方)だろう。

自分が拡大したいサイズから初めて拡大号数を下げていきまたその号数に戻るという、”クラウンダウンテクニック”をおこなっている治療者を私は知らない。

具体的に言えば、#40.04で終わりたければ

#40.04→#25.V→#20.05→#10.05→#20.05→#25.V→#40.04というやり方である。

日が暮れる…

1回法で終わるのは難しいだろう。

私には無縁のやり方である。

話を戻そう。

この日はまずは講義から行われた。

なぜNi-Tiファイルを使用するのか?という根源的な話をした。

それはそれがない時代、ハンドファイルでテーパーをつけていたからだ。

それをStep Backという。

ではずばりこのテクニックでテーパーは何度つくだろうか?

答えられる人は問題がない。

が、答えられない人は勉強をし直すべきだ。

MAFが#25で1mm上がっていくにつれて5号増えている。

このことからテーパーは何度だとすぐに答えられるだろうか?

では、テーパーが何度か解った!として、以下のような問題にあなたは解答することができるだろうか?

これ自体は小学生の算数の問題である。

答えられなければ…もっと勉強しましょう。

別に誰のセミナーでもいいので。


さて治療は具体的には露髄させてから作業長を測定することになる。

が、まずは行わなければならないのは何だっただろうか?

それが安全に行えることを確認するには、

何をどう使用すればよかっただろうか?

きちんと復習しましょう。

次に根管の作業長を測定する。

それをやり易くするためのテクニックは何だっただろうか?

根管を〜で〜して

C+ファイルの先端を〜して

〜を使用すれば

穿通する可能性は高まるだろう。

それでも穿通しない場合は、

根管を〜で〜して

再度、〜を行えば、穿通する可能性が高まるかもしれない。

これは歯内療法を行う上で重要なでも誰もケアしていない知識である。

それが終われば作業長が決定される。

その作業長を維持して(なるべく変化させずに)根管治療を行うには、

〜を使用して

〜に注意して

〜を頻繁に確認することであるが、

そのような文化があなたに今まであっただろうか?

なければ…今後はやっていきましょう。

そして実際にNi-Ti Rotaryファイルを根管に入れるまでには準備が必要である。

その準備はどういうものであっただろうか?

さてこれが終われば何号まで拡大するか?であるが、それに関してもすでに臨床では答えが出ているだろう。

基本に忠実に臨床をおこなっていきましょう。

そしてこれが終われば、Patency Fileをおこなって根管充填する。

根管充填する上でのポイントは何だっただろうか?

根管充填はSingle Pointに変わった。と言ってもアメリカではずっとシングルポイントだが…

それをやり易くする方法を紹介した。

 

現時点では、我が国では〜の問題があるので〜社の〜を使用するしかないだろう。

これが結論である。

ということで午後からは実習を行なった。



どの受講生もそつなく?こなしていた印象であった。

ということで1日のコースは終了した。

今日教えたことを是非臨床でも広げていただきたいと思う。

来月も会場はまつうら歯科医院で行います。1日お疲れ様でした。