経過観察の患者さんのご報告。

治療したのは私が倒れて復帰した2019.11であった。

主訴は左下をゴールドでやりかえるため、内部の再根管治療を希望。

痛みなどはない。

検査はしているが、他の歯科医院での処置であったので記録がない。

PAは以下になる。

#18 Re-RCT時(2019.11.25)

#18は根管治療がなされているが根管充填材はほとんど入っていない。

ということは、再根管治療で勝てる可能性は高い。

が、この当時私は歯科医院を取り上げられたため診療ができないでいたので、バイト先での歯科治療となった。

なので診療の記録がない。

そして…近心根にGutta Percha PointをOverextensionさせてしまった…まさに黒歴史だ。


#18 Re-RCT後 1yr Recall(2020.8.12)

前述の通り、#18は近心根からGutta Percha Pointが大きくはみ出てしまっている。

他の先生の歯科医院でバイトするということはこういうことである。。。

自分の診療所だったら…と思わずにいられなかった。

さてここから経過観察することになる。

#18 Re-RCT後 2yr Recall(2021.10.25)

#18 Re-RCT後 3yr Recall(2022.5.31)

患者さんにはいかなる臨床症状もない。

そして…

近心根・根尖部(MBから)のはみ出たはずGutta Percha Pointに注目してほしい。

根管充填によりはみ出てしまったGutta Percha Pointの位置が変わっている。

ここから何が予想できるか?だが、

歯槽骨が回復してそれにはみ出たGutta Percha Pointが押しやられた

としか言いようがない。

つまり、見た目はアレだったが時間を経て治癒しているのである。

再根管治療の予後は4年は見なければいけない。

そして4年前の私の予想はどうだっただろうか?

その間に色々あるかもしれない。

しかしこのように問題が消失していくこともあるのだ。

次回は1年後の来年の6月ごろである。

その際はCBCTも撮影していただいてこの歯の予後を追っていきたい。

それまでのお楽しみで少々お待ちください。