半年前の記事の続編。

半年前に私は予言をしていた。

以下の記事を参考にしていただきたい。

新たな試み〜治療前に#20 Re-RCT+Core build upの治療の予後を予測…そして治療後にその結果を提示します。

さてその時の主訴は以下である。

体調がすぐれない時に左下の歯が痛む(今は痛くない。生理の時などに歯が痛む。先月は痛かった。)

元々は今から数年前に有髄神経のまま(抜髄をしないまま)クラウン修復をしていたという。

その後、クラウンが外れて歯髄も失活してしまい別の歯科医院で再装着されたが、そこが痛むということである。

ちなみにその際、その歯科医院で歯内療法になっているがそれ以来、ずっと調子が悪いという。

歯内療法学的検査をおこなった。(2021.12.25)

#19 Cold+3/1, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#20 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(+), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#21 Cold+2/3, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

PAは以下になる。

さてこの時私は以下の事象を予想している。

根尖病変がかなり大きく存在している

根尖部の形成はしていないか、ほぼできていない

再度修正が可能な状況

以上より、

再根管治療の予後は極めて高そうだ。

と予想している。(2021.12.25)

さてこれから治療は以下のようになった。

ポイント試適は以下である。

根管充填して支台築造した。

さて、私の術前の予想はあたるだろうか?

ここから約半年が経過した。


6M Recall時(2022.7.2)

患者さんは開口一番、

”術前にあった痛みはもうない”

と説明してくれた。

Sinus tractもない。

ということでPAを再度撮影した。

6M Recall(2022.7.2)

根尖病変はどうなっただろうか?

といえば、

予想通り消失している。

私の予想通りになったのだ。

画像を比較してみた。

さて、これは珍しいことなのか?といえばそうではない。

あなたが

ルールを守り(世の中、ここがなぜか一番難しいらしい

患者を大事にし

きちんと修復治療までする

のであれば、この結果は自然と得られるだろう。

ということで、半年の経過観察が終了した。

次回は、半年後に1yr Recallを行う予定である。

その時まで少々お待ちください。