週末の日曜日はまつうら歯科医院で
Basic Course 2022 第7回〜再根管治療のテクニック、術式、治療方法、成功率について
が行われた。
また、14時からは患者さんを招きCrown除去、支台築造の見学が行われた。
講義に関してはまずは根管治療、Apicoectomy、Intentional Replantation、そして最後がRe-RCTの症例である。
いずれの症例もこのブログに既に掲載したものでありこのHPの読者の方なら理解している内容であろう。
それに関する解説は差し控えさせていただく。
それが終わってから再治療の術式に沿って講義が行われた。
冠除去に関しては最近の頻出の材料であるジルコニアクラウンの除去に関して講義した。
ジルコニアクラウンは何を使用してどのように除去すればいいのだろうか?
高いお金をかけなくても除去する方法があることを理解できただろうか?
またジルコニアクラウンを除去しなくてはならない時は従来の方法で良かっただろうか?
またどのようなバーが適しているだろうか?
FEEDの高額バーセットが必要だっただろうか?
https://dental.feed.jp/product/500134830.html
それとも格安道具で除去可能だろうか?
https://dental.feed.jp/product/500158700.html
答えは動画で確かめてください。
冠を除去すれば次はコアの除去である。
コアはメタルコアとレジンコアとある。
まずはメタルコアの除去方法から。
メタルコアの除去の要件はPathway’s of the Pulpの通りである。
ポストから出ているコアの大部分を除去すべき、とある。
それは下の図で言うとどこに当たるだろうか?
それが理解できれば次はメタルポストコアの長さである。
コアは長い方がいいか?短い方がいいか?どちらだろうか?
またいわゆるパラレル型がいいか、それともテーパー型がいいかどうだっただろうか?
何が外しやすくて、何が外しにくいか理解できているだろうか?
次はレジンコアである。
レジンコアの除去に最も適した道具は何だろうか?
コアが除去できれば次はGutta Perchaの除去である。
Gutta Perchaをあなたはどう除去するだろうか?
超音波か?
ファイルか?
ロータリーファイルか?
切削器具か?
それとも何らかの薬剤を使用するのか?
私がUSCのケースプレゼンでボコボコにされた時の話を聞かせてあげた。
懐かしい思い出である。
そして彼らは私の何を批判しただろうか?
また最近のChybowski 2018の論文で彼らはどうやってGutta Perchaを除去していただろうか?
PDFをよく復習しましょう。
Gutta Perchaはまた完全に取れるだろうか?
実験ではどのような結論だっただろうか?
そして再治療を行う歯にはどのような特徴があっただろうか?
何でもかんでも再治療しても意味がないのは講義で述べた通りである。
要点を整理してから根管治療は行いましょう。
Gutta Perchaが取れれば再根管形成である。
最低、何号まで拡大するべきだっただろうか?
また適切なテーパーはどれくらいだっただろうか?
またその時に使用すべき洗浄液は何だっただろうか?
スライドをよく復習しましょう。
そして最後は根管充填である。
どのようなテクニックが根管治療の予後を向上させただろうか?
これもスライドをよく復讐しましょう。
そして最後が再治療の生存率である。
どれくらいの歯が残存しただろうか?
以上を整理して再根管治療をマネージメントしましょう。
そして…再治療の適応症でなければ、外科治療が必要です。
外科ができなければ歯内療法はできません。
外科治療への成熟が必要なのは言うまでもありません。
と言うことで今回の講義は終了した。
次回は11/27(日)にまつうら歯科医院でBasic Course 2022 第8回が行われます。
次回は、マイクロRe-RCT 実習(ポストコア除去、ファイバーポスト除去、破折ファイル除去、穿孔封鎖)を行います。
準備物等は全員に一斉メールしますのでよろしくお願いいたします。
1日お疲れ様でした。