1年前の治療の経過観察。

#9のRe-RCT、#10のApicoectomyを行っていた。

以下の記事の続報である。

除去が難しい既成ピンを有する再根管治療〜#9 Re-RCT+Core build up with Fiber Post

 

前歯の単純な30分の歯根端切除術〜#10 Apicoectomy with Lid Technique

1年経過して変化が出ているだろうか?

初診時の主訴は以下である。

主訴:普段、前歯に違和感がある。疲れたり体調が悪くなるとそこが痛む。

歯内療法学的検査(2022.3.23)

#8 Cold+3/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#9 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#10 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

初診時には違和感を再現できなかった。

初診時PA(2022.3.23)

初診時 CBCT(2022.3.23)

それぞれの情報を精査し、#9 Re-RCT, #10 Apicoectomyが行われた。

#9 Re-RCT, #10 Apicoectomy終了後 PA(2022.4.6)

縫合時(2022.4.6)

抜糸時(2022.4.13)

ここから時間が1年経過した。

あの#9,10はどうなっただろうか?

#9 Re-RCT, #10 Apicoectomy 1yr recall(2023.4.21)

術前にあった不快感は消失したと言う。

歯内療法学的検査(2023.4.21)

#8 Cold+1/3, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#9 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#10 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

初診時と変わりはない。

口腔内には”傷跡”が残存しているだろうか?

全く残存していない。

何度も言うが、ペリオの患者でないので歯周組織の問題は出ないのである。

PA(2023.4.21)

病変はほとんど消失しているように見える。

CBCT(2023.4.21)

#9

#10

と言うわけで、臨床的にも、X線画像的にも問題はない。

1年前の画像と比較してみた。

かなり良好な治癒をしているのがわかる。

このまま続けて経過を追うことになった。

ということで1年経過のRecallが終了した。

次回はさらに1年後である。

その際の模様を報告したい。

それまで少々お待ちください。