以前の治療の経過観察。

今までの治療内容は以下になる。

#4 D部 Perforation repair, Core build up with Fiber Post, Apicoectomyから半年経過①

#4 D部 Perforation repair, Core build up with Fiber Post, Apicoectomyから半年経過②

歯槽骨は回復するのか?〜#4 D部 Perforation repair, Core build up with Fiber Post, Apicoectomy 1.5yr Recall

ここから早いもので2年が経過していた。

その模様を今日はお伝えしよう。

歯内療法学的検査(2023.11.13)


☆以下、検査動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#4 Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

治療前の打診痛、咬合痛、圧痛が消失した。

治療前の歯周ポケット(頬側4mm)も消失していた。

外科治療が奏功していることが予想できる。

PA, CBCTを撮影した。

PA(2023.11.13)

術前の根尖病変が消失していた。

が、PAである。

詳細はCBCTで確認した。

CBCT(2023.11.13)

外科治療を行い、2年経過して状況はまるっきり変化した。

抜かなければならない!

残したいならダメ元で、まつうら歯科医院を紹介します

というこのセリフはもはやダメ元でないことがよくわかるだろう。

このCT像で要注目は#4の歯頸部付近の歯槽骨である。

歯頸部の穿孔によって失われた歯槽骨(上図の赤い矢印部分)が回復している。

なぜか?

エンド→ペリオ病変でないから

だ。

そもそも日本に、エンドペリオ病変の患者がいるのだろうか?1日、朝晩2回磨いてそれでも歯周病だと言われるのであれば、それはどんな重篤な疾患だろうか?そんなものがこの世にあるとは私には思えない。(というのは言い過ぎだろうか?w)

また上の図の青い矢印にも注目してほしい。

術前、歯周疾患により減少していた歯槽骨がApicoectomyによって回復しているように見える。

このことからも、この患者さんは

Primary Endoであった

ということがよくわかるだろう。

ということで次回はこの部分の歯槽骨がどれくらい回復しているか?を注目することにしよう。

また来年、経過をお伝えします。