昨日の記事について、受講者からLINEがあった。


ということで今後から、麻酔のコースはマンツーマンコースにしようと思っている。

2人は受講者を揃えていただいて、その2組を日曜日にマッチアップするか、受講者を4人揃えていただいて開催する

という企画にしようと思っている。

が、ね。。。

たかだか麻酔だろうよ…

と思わないでもない。

が、

これが日本を変える?行動につながるのであれば続けてもいいのかもしれない。

臨床的に役に立たない知識は仕入れても意味がないのだから。

ということで、今後からこのコースは2人または4人参加制のマンツーマンコースに入れます。

ということで今日の記事に戻ろう。


バイト先での治療。

主訴は、

3週間前右下の奥歯が強く痛み、夜寝れなかった

である。

歯内療法学的検査(2024.4.16)

#30 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(+), Perio Probe(WNL). Mobility(WNL)

#31 Cold+3/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL). Mobility(WNL)

この日に強い痛みは出ていなかったがやはり咬合痛は見られた。

PA(2024.4.16)

ほぼ形成されていない。

見た瞬間に、再根管治療だろうという予想がつく。

しかも右下だ。

外科治療になれば難しくなる。

CTも精査した。

CBCT(2024.4.16)

D

分岐部頬側に骨欠損が見える。

が、歯周ポケットが正常なことから、エンド由来であることが容易に想像できる。

D根はあらかた形成済みであることが予想されるが、真実は不明だ。

つまり、実際形成しなければどうなっているか?は分からない。

が、PAからほぼ着手されていないことが予想がつく。

また、Dの根尖部には病変があり、尖通が必要だ。

なぜか?外科治療はほぼ不可能な位置にApexがあるとわかるからだ。

ML

MLの部分まで分岐部病変は進行している。

が、形成が途中で終了している。

改善の余地がある。

が、石灰化している可能性もある。

MB

分岐部に渡り、歯根を取り囲む病変がある。

歯が割れている、と言われても仕方がないケースかもしれない。

が、ここは形成が足りなさそうだ。

修正できる可能性が高いだろう。

以上より、

再根管治療、それが奏功しなければApicoectomyというシナリオが濃厚そうだ。

歯内療法学的診断(2024.4.16)

Pulp Dx: Previously treated

Periapial Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Re-RCT

ということで、同日に治療へ移行した。

#30 Re-RCT(2024.4.16)

根充後にPAを撮影した。

パフがD, MB,MLから確認できる。

根管をパックできていることの証左だ。

次回は1年後である。

また詳細をご報告します。