バイト先での経過観察。

半年前の様子は掲載したリンクに飛んでいただければ見ることができる。

#8,9,10 歯根端切除から6か月経過

それからさらに半年が経過して1年予後を見る日がやってきた。

ちなみに初診時はこのような状態であった。

このような麻雀牌みたいなポストが入っている時に、治療が外科治療一択になる。

理由はこのポストを外すにはかなりの労力がかかるからだ。

長くて、パラレルなポストほど除去がしにくいというのは以前も述べたとおりだ。

ということで外科治療へ移行した。

術後のPAは以下のようになる。(2021.5)

(ちなみに、この手術に私は人工骨などを使用していない)

ここから半年が経過した。(2020.11.29)

猛烈なスピードで歯槽骨が回復している。

さてここからさらに半年経ってさらにPAを得ることができた。

つまり、外科治療後1年経過している。(2021.5.31)

この日はPAだけしか拝見していないのでこの患者の詳細はわからないが、痛みや腫れなどはないようである。

PAを見る限りは治癒している。

はっ?まだ根尖部に透過像があるやろ!という方は、外科治療の予後の判定の仕方がわかっていないようだ。

この件に関しては、Advanced Course 2021の第2回 7/11(日) Apicoectomyの予後, Lid technique, CBCTを用いた術前診断と治療計画の立案で解説予定である。

今度お会いする機会があれば、ぜひお話をしてみたいなという気にさせられる症例である。

またいつか報告しますので少々お待ちください。