根管治療、再根管治療で治癒しなかった根尖性歯周炎を最終的に治癒させる方法は外科治療(歯根端切除術/意図的再植術)しかありません。

Advancedコースのほとんどの講義と実習はその外科治療に費やされます。

外科治療を制することができななければ、歯内療法は成功しません。

Advanced的な知識や技術を身につけるには外科治療を避けて通れないのです。

このコースは外科治療を中心に組み立てました。

講義と実習が毎回交互に入れ替わります。

ゴールは外科治療に精通しているようになっているであろう、あなたです。

私はそれを全力でサポートします。

歯根端切除術では、

まずどのような麻酔を使用するか?そしてどのように麻酔を打つか?

そしてどのように剥離していくか?

また根尖部をどのように目指すか?

それにはCBCTの存在が欠かせません。

が、私の経験上CBCTを持っている人のほとんどがそれを使いこなせていません。その歯科医院にとって高額なオブジェと化している場合が多いのです。

そのようなことがないように私はこのコースでUSCで教わった、CBCTの分析の仕方を伝授していきます。

そしてどのように根尖部を切断するか?

根尖部切断時にベベルがついてはいけないのか?

どれくらいの深さ、逆根管形成するのか?

肉芽組織は必ず全て除去しなければいけないのか?

骨補填剤やメンブレンは使用するのか?

どれくらいで治癒していくのか?

等、考えるべきことは多々あります。

それらが整理されていないのが日本の現状です。

なぜか?といえば、日本の大学教育に正しい歯内療法臨床教育がないからです。

私は全ての項目を、

米国・USC (南カリフォルニア大学)歯内療法科大学院

で学びました。

私は、あなたが自分でその全てに答えが出るように導きます。

また意図的再植では、

どのようにして抜歯するのか?(脱臼させるのか?脱臼させないのか?)

という話を中心に、

口腔外での作業時間、

どのような溶媒を使用すべきか?、

どれくらい予後をみるか?、

治癒にかかる時間はどれくらいか?

など多くの事柄について文献と多くの臨床的結果に基づいて説明していきます。

そして実際のケースを元にどのように治療していくか?という治療の組み立てをプレゼンテーションを作成することを通じて体験していただき、将来の外科治療へ対する準備を行います。

また、外傷と歯内療法、乳歯・根未完成歯の歯内療法、Internal&External Root resorption, Invasive Cervical Resorption, Endo&Perio, Endo&Orthoまで扱い、最後にケースを発表していただきます。

そして最後に、患者さんを自由診療に誘う効果的なカウンセリングの方法について実習・解説します。

また、Course内容は当歯科医院のHPのブログの欄で復習が行えるようにしていま す。⇨https://fukuoka-endodontics.com

また、Basic受講前にAdvancedを受けても大丈夫か?という質問もよくありますが、歯内療法は1本の線でつながっていますので何の問題もありません。

是非、外科治療もできる先生であってください。

また、今年から受講者に臨床的な器具をプレゼントすることになりました。

その分、受講料は昨年度よりもやや向上しますが、外科治療が問題なくできる歯科医師にしますのでご期待ください。

多くの歯内療法に燃える歯科医師の先生のご参加をお待ちしております。


2025年度 日程

第1回 6/29(日) オリエンテーション, Apicoectomyの基本と応用(切開・剥離・骨削除・歯根端切除・逆根管形成・逆根管充填・縫合), Apicoectomy困難な歯牙に対する治療方法, Apicoectomyの成功とその経過観察の臨床的考察

第2回 7/27(日) Intentional Replantation

第3回 8/24(日) 歯科麻酔と各種伝達麻酔(講義と相互実習)

第4回 9/28(日) CBCTの分析方法と外科治療への応用とその実習, 再外科治療, GBR & GTR in Endodontic Surgery, Autotransplantation(自家歯牙移植), Apicoectomy困難な歯牙に対するIntentional Replantationの方法について, Intentional Replantation困難な歯牙に対するApicoectomyの方法について

第5回 10/26(日)外科治療の治療計画の立案とその発表(各人2ケースづつ発表し全員でディスカッション)

第6回 11/16(日) 小児の歯内療法, Apexogenesis, Apexification, Apical Barrier Technique, Regenerative therapy

第7回 12/21(日) 外傷と歯内療法, Internal&External Root resorption, Invasive Cervical Resorption, Invasive Cervical Root Resorption歯に対する治療方法, Endo&Perio, Endo&Ortho

第8回 1/25(日) マイクロサージェリー実習(Intentional Replantation実習, 前歯・小臼歯・上下大臼歯のApicoectomy実習)

第9回 2/22(日)Apicoectomy & Intentional Replantationの失敗ケースからのその原因の臨床的考察とその改善方法

第10回 3/29(日)効果的な患者カウンセリングの方法とその実習, 受講生によるCase発表、修了証授与

会場 まつうら歯科医院 歯内療法専門室 

開場 9:30~, 10:00~17:00 開催予定


申し込み方法

以下の必要事項をご明記の上、Eメールadvancedcourse2025@gmail.comまで送信の後、ご入金ください。

お申し込み金またはお申し込み金+受講料の全額振込確認をもって登録とします。

なお、入金後の返金はご遠慮させていただきます。

<必要事項>
ご氏名(ふりがな)、ご連絡先電話番号、ファックス番号、ご勤務先名を明記ください。

<お申込先Eメール>

advancedcourse2025@gmail.com

<申込金> ¥70,000(税込費用)⇨コースに申し込み時に, 1週間以内にお支払いください。申込金の振込確認を持ってコース参加とさせていただきます。

<受講料> ¥910,000(税込費用)⇨2回までの分割払い可能。前期分¥455,000を6/1までに、 後期分¥455,000を10/31までにお振り込みください

<お振込先> 福岡銀行 姪浜支店 普通口座 2491741 口座名義: 松浦 顯(マツウラアキラ)

(恐れ入りますが振込手数料はご負担下さい)

<受付締切日> 2025.5.31(定員になり次第終了)

<定員> 8名まで

*出席ができない回に関しては, 2026年度のAdvanced Courseを受講ください。


受講に際してご自身で準備していただくもの

講義時

  • パソコンもしくはPDFが受信できるような媒体(ipad, iphone,USBメモリなど)
  • 筆記用具

実習時

1. ニッシンの石こう模型用ゴム枠を送りますので根管充填された抜去歯牙を指示通りに埋入し、普通石膏を流して模型を作成してください。(なお、親知らずは除きます。根管充填まで行って普通石膏を埋入してください。模型作成指示用メールは受講料振り込み確認後にお送りいたします。)

☆抜去歯牙は前歯、小臼歯、大臼歯(親知らず除く)を根管充填して準備してください。親知らずしかない場合は、インド人から購入していただく→https://bforbones.com/shop/a-set-of-50-real-human-molars/ か、当歯科医院から購入していただきます。(1本¥1,000で販売)

2. Apicoectomy実習用石膏模型のCBCT撮影したものとDICOMデータ

3. 45°の5倍速コントラと通常の5倍速コントラ

4. ゼクリアバー 28mm(Dentsply-Maillefer)→https://dental.feed.jp/product/500188140.html

5. 逆根管形成チップ(ペントロンジャパンから発売されている前歯部用、左右臼歯部用をそれぞれ実習する歯牙の本数分持参ください。)→購入方法を教えます。

6. ヨシダのBio-C sealer→業者から購入ください。https://service.yoshida-dental.co.jp/ca/series/11118

7. マイクロミラーセットタイプ2 (YDM)→http://www.ydm.co.jp/dental/post-212.html

8. Hu-Friedy Micro Mirror Round 3mm+5mm, Micro Mirror 2mm × 7mm+3mm ×9mm, Hu-Friedy #7 Cone Socket Mirror Handle→https://www.hufriedygroup.com/sites/default/files/HF-654_2017_Endodontic_Catalog_V5.pdf

9. Dr. John West’s Standard Series Endodontic Explorer-JW17→セミナー開始後に受講者で米国のDo Well Dental社から直接購入しますのでお待ちください

10. ペントロンジャパン レトロフィリングキャリア JET JM3, JET JM4→https://www.j-pentron.com/pdf/jetip.pdf

11. ペントロンジャパン JETip インスツルメントハンドル(アルミニウム)→https://www.j-pentron.com/pdf/jetip.pdf

12. EndoSequence Root Repair Material Retrograde BC Tips (15 Pack)または Vista Apex社のマイクロフローチップ 26G(FEEDにあります)の改変Ver.(講義中に作成方法は教えます)

13.ヴィスタブルーキット(メチレンブルーです。う蝕検知液は不可となります。)→モリムラで購入できます。歯科ディーラーにご注文ください。

14. 実習で使用する外科模型のCBCTのDICOMデータ

15. DA ダイヤモンドバーCD-50F→https://dental.feed.jp/product/500158700.html

16. GC MIバー MI 05Rf, MI07Rf, MI09R, →歯科業社から購入ください

17. ダイヤモンド鉗子(上下臼歯部用, 残根用)→歯科業社から購入ください

18. 白衣

19. PC(毎回持参ください。mac PCが望ましいです。)

20. セミナー開始までに、Osiri-LXIV DICOM viewer を各自のPCにダウンロードしてください。→https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&opi=89978449&url=https://apps.apple.com/jp/app/osiri-lxiv-dicom-viewer/id988332475%3Fmt%3D12&ved=2ahUKEwi-hOXEo-6IAxWVs1YBHcO4DacQFnoECAoQAQ&usg=AOvVaw38e1YKGT_CX2ZXcOBZEsgG


現状、3名の申し込みが既にありますので残り5名になります。

多くの先生の参加をお待ちしています。