紹介患者さんの治療とその経過観察。
主訴は、
今年に入ってから固いものを噛むと痛い…酷い時は痛み止めも効かなかった…。。。以前治療して神経を保護した歯なのだが…。。。
であった。
歯内療法学的検査(2024.4.8)
#14 Cold+3/3, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#15 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(++), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
患歯は#15の可能性が高い。
PA(2024.4.8)
患歯は#15であり、生活歯髄療法がなされている。
これは、
子供に行う治療で大人に行うものではないとアメリカでは学んだが、
日本の平常運転はいつもこうだ。
そしてその歯に根尖病変がある。
CTも撮影した。
CBCT(2024.4.8)
MB
DB
P
MB,DB,Pに根尖病変がある。
MB,DBは歯性の上顎洞炎を引き起こしていると言われかねない絵である。
また、Pの画像は
歯牙が割れている
と因縁をつけられない状態だ。
が、それを証明できるのはIntentional Replantationで歯牙の全周を確認することのみであるのは論を待たない。
歯内療法学的診断(2024.4.8)
Pulp Dx: Pulp Necrosis
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: RCT
ということで、同日治療へ移行した。
⭐︎この後、治療動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#15 RCT(2024.4.8)
治療後にPA, CBCTを撮影した。
Patecny File中にK File #10がMBで破折してしまった。
が、根尖部で折れているので除去は不可能である。
その事実を患者さんには告げた。
MB
DB
P
ということで、次回はこの半年後である。
また経過をお伝えしたい。