昨日の治療の経過観察。
断髄処置で根管が石灰化した歯の矯正治療中の患者さんの根管治療とファイル破折(DB)は予後に影響を与えるか?〜#15 RCT 1回法
治療から矯正の関係で2年が経過し、終了していた。
したがって歯内療法の予後をこの日に見ている。
あの歯牙(特にファイルが折れたDB根)はどうなっただろうか?
⭐︎この後、検査動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#15 RCT 2yr recall(2024.12.12)
最終補綴が装着されていた。
そして、いかなる臨床症状もないし、Sinus tractも消失していた。
術前は以下だった。
PA, CBCTも撮影した。
MB
DB
P
初診時と比較した。
症状、Sinus tracの消失、根尖病変の消失、頬・口蓋側の皮質骨の再生が見られた。
ファイルが折れて穿通できなかったDBも歯槽骨が回復している。
この症例からもわかるように、
ファイル破折は歯内療法の予後に影響を与えない
ことがまたしても証明されている。
それをいかにして取るか?は重要事項ではない
のである。
が、この業界の方はどうやってそれを取るか?熱心な方が多い。
それには何の意味合いも持たないのだが、
まだわからないのだろうか?と私は思うが、
まあ生き方や臨床的な考え方が違うのだろう。
何時間もかけてどうぞ、お取りください。
ということで、以上のことからこの日をもって経過観察も終診とさせていただいた。
長い間、お疲れ様でした。