紹介患者さんの治療。

主訴は、

治療した歯に物が詰まる。歯茎もいつも腫れている感じがする…

である。

歯内療法学的検査(2025.8.22)

#11 Cold+1/1, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#13 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(±), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#14 Cold+3/4, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

打診痛と咬合痛があるようなないような…という#13が患歯だろう。

PA(2025.8.22)

もの詰まりはこの#13の遠心の築造体が剥き出しのマイクロリーケージであろう。

CBCT(2025.8.22)

#13 遠心のマージンが歯肉縁下でクラウンが不適合だ。ここにものが詰まるようだ。

これが患者さんの主訴である。

また、根尖病変があり根管形成・根管充填が太くなされていることからApicoectomyへ移行することになった。

外科後に補綴をやり直したい

と希望されたのでその流れで治療を進めていくことになった。

さて外科治療であるが、

それほど難しいものではないだろう。

なぜそんなことがわかるのか?その理由は、

Advanced Course 2026

に出ればわかる。

歯内療法学的診断(2025.8.22)

Pulp Dx: Previously treated

Periodical Dx: Asymptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Apicoectomy→Core build up with Fiber Post

⭐︎この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。


#13 Apicoectomy(2025.10.7)

私には歯根が透けて見えるが、皆さんはどうだろうか?

思しき部位をOsteotomyした。

すると、Apexが顔を出したので3mm Root resectionした。

メチレンブルーで染色後にRetroprep, Retrofillした。

術後にPA, CBCTを撮影した。

問題はないだろう。

縫合して終了した。

次回は1年後だ。

また後日、その模様をお伝えしたい。