昨日の患者さんは午後から右上の治療になった。

#5の再治療である。

もう一度、歯内療法学的検査とPAを確認しよう。

歯内療法学的検査

#3 Cold+7/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

#4 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

#5 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

#6 Cold+5/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

PA

#4は縁下カリエスを無理やりクラウン修復しているようで処置に時間がかかることが予想されたので、まずは#5から再治療を開始することになった。


#5 Re-RCT(2021.12.16)

Pは作業長が19.5mmである。

#60.02まで形成し、#50.04のGutta Percha Pointを根管に挿入した。

そして術前のPAから合流が予測されていたB,Pであるので、B側にファイルを入れてぐりぐりやることになった。

解剖学的には上記の通りになり、Gutta Percha Pointに傷がついたが…

頬側根にいれたGutta Percha Pointに傷はついたがレントゲン的に合流しなかった。

ということで口蓋側のGutta Percha Pointのサイズをワンサイズ下げた。

つまり、#50.04から#40.04に変更したのである。

その際のPAが以下になる。

すると問題の少ないGutta Percha Point試適のデンタルが得られた。

ということで根管充填して支台築造したのである。

インジケーターの咬合ピースを外してPAを撮影すると横の撮影でもフィルムに収まった。

ということで右上小臼歯の治療も完結した。


そしてこの翌日、#4(右上5)の再根管治療が行われたのである。(2021.12.17)

しかしこの歯は頬側、口蓋側ともに穿通ができなかった。

ファイルで行けるところまで根管形成し合流が再現できれば御の字という状態であった。

根管充填、支台築造後の写真は以下になる。

穿通はできなかったが、合流は再現できた。

ということで3本の再根管治療の幕は降りたのである。

2日で3本というのは体力的にも大変であるが、遠方からの患者さんであるので仕方がない。

次回は、半年後の経過観察である。

2日間お疲れ様でした。