週末土日は、まつうら歯科医院 歯内療法専門室でマイクロRe-RCTマンツーマンコース2022.3月編が行われた。
受講生は一人。
土曜日は再根管治療の成功率(どのような歯が手をつけるべき再治療のケースなのか?)、再根管治療のテクニックについて解説した。
Chybowski 2018 Clinical Outcome of Non-Surgical Root Canal Treatment Using a Single-cone Technique with Endosequence Bioceramic Sealer/ A Retrospective Analysis.
The overall success rate was 90.9%, with 83.1% healed, 7.8% healing, and 9.1% not healed.
The success rate was 90.6% for initial treatment and 91.7% for retreatment…
再治療の成功率が抜髄根管よりも高い?
そんなわけないだろう!と思ったあなた。
あなたはまだこのブログの読者とは言い難いだろう。
私の歯科医院での再根管治療で最も多い症例はどれだっただろうか?
再治療の成功率が高いわけないだろう!と豪語するあなたはもう少し歯内療法を分析したほうがいいだろう。
その大元になっている文献が以下のものである。
Gorni 2004 The outcome of endodontic retreatment: A 2-yr Follow-up
以下の論文をきちんと読んでみよう。
論文なんて読めないよ!というあなた。
そんなあなたは受験英語に毒されすぎだ。
歯科医学の分野に前から読んで理解できない英語の文章などない。
そこにはSだのVだのCだのOだの分析する必要性はない文章のみだ。
前から読めば訳せます。
私ができることがなぜあなたにできないのか?私には理解不可能です。
クラウンを除去すれば次はポストコアである。
ポストコアの各種除去方法はこのブログでもかつてから紹介している。
過去記事を参照していただきたいが、
おおむね、
超音波で除去する方法
が一般的だろう。
何がポイントだったか?をきちんと考えましょう。
ポストコアを除去すれば次はGutta Percha Point除去である。
しかし、Gutta Percha Pointは全て取れないというよりも根管に一度入れたものは二度と取れないのである。
だとすればその限界を知り治療することが重要である。
そして根管形成をし直して超音波で洗浄してポイント試適して根管充填する。
非外科的根管治療は、
Gutta Percha Point試適との戦い
と私は思っている。
であれば、それをよりやりやすくする環境がベストといえる。
そうでない環境の先生は歯科医院の整備を考えましょう。
二日目は実習を行った。
今回から超音波から注水できるようにしてある。
数本の持参していただいた抜去歯牙を調整し、再根管充填までしていただいた。
この日受講生が最も感銘を受けていた?のは機械的な穿通であろう。
どうしても開かない!時はNi-Ti Fileを高速回転で回して穿通させる。
動画を撮影していた。
以下のようになる。
ただし使用したNi-TIは単回使用でなければファイル破折という、もらい事故を起こすだろう。
その他、MTAセメントの練和などを教授した。
この動画の中のポイントをあなたは理解できるだろうか?
あなたが理解していなければ、アシスタントを教育できない。
いつまで経ってもあなたは裸の王様になってしまう。
早くそこから脱出しましょう。
ということで土日のハンズオンコースは幕を閉じた。
私も最近、ようやく生活環境を変えることができそうなので気持ちが楽になってきた。
明けない夜はありません。
あなたが決断すれば臨床を変えることができます。
保険制度の奴隷になるか、自分でやるか。
あなた自身が決定してください。
またお待ちしています。