バイト先での治療。

主訴は

咬合痛。左側で物が全く噛めないという。

治療は2020.4.23に行われていた。

歯内療法学的検査は以下になる。

#18 Cold N/A, Perc.(++), Plap.(-), BT(++), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

#19 Cold+3/2, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)

術前のPAはすいません、エクスポートし忘れてしまいました。。。

来月バイト先からPAはgetしてきます。

ということで、なぜかCBCTならあるという。。。

よくない傾向だ。。。

そのCBCTは以下になる。

さて、この上記のCBCTを見た時にあなたは何を思うだろうか?

破折しているのではないか??と思うだろうか?

確かにJ-shapedであれば破折している可能性はあるだろう。

が、本当にこれが割れているか?は直接見てみないとわからない。

診断は以下になる。

#18

Pulp Dx: Previously treated

Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis

Recommended Tx: Intentional Replantation

患者さんは治療計画に同意し、Intentional Replantationが行われた。


ということで残念ながら、動画はないがIntentional Replantationを行った時、この歯に破折はなかった。

根切して逆根管充填し、PAを撮影した。

#18 Intentional Replantation後, PA(2020.4.23)

気泡が入ったが、抜歯窩へ戻した。

この2ヶ月後に経過を見た。

歯牙に動揺はなく、また咬合痛などはない。

主訴は改善していた。

PAは以下になる。

#18 Intentional Replantation 2M later recall(2020.6.25)

さらに時間が経過し、再植から半年が経過した。

#18 Intentional Replantation 6M Recall(2020.10.27)

主訴が改善されているので補綴が装着されている。

さらにここから時間が2年、治療からは2年6ヶ月経過した。

#18 Intentional Replantation 2.6yr recall(2022.10.26)

CBCTも撮影していただいた。

CBCT #18 Intentional Replantation 2.6yr recall(2022.10.25)

術前と比較してみよう。

術前vs Intentional Replantation 2.6yr後比較

歯槽骨の大幅な回復が認められる。

これが真の再生療法である。

このように

歯内療法は歯槽骨を再生できる。歯周治療とは違うのだ。

次回はまた1年後に経過を見せてもらう予定である。

またその時にご報告したい。