2023.1.22にまつうら歯科医院 歯内療法専門室でAdvanced Course 2022 第8回が行われた。
テーマは
Apexogenesis, Apexification, Regeneration
である。
昨日の記事になったVPTの話と合わせてCompleteされるテーマである。
またこの日の1ヶ月前に行われたIntentional ReplantationのRecallも行った。
以下のアウトラインである。
この日はまずApexogenesisの話から行った。
私がUSCで行ったVPTを見てもらった。
ヒポクロを使用して止血したため歯髄が紫色になっている。
もっと深く切れと言われたが私はここでFull Pulpotomyすると決めた。
どの位置で切るか?に統一見解はないからだ。
ここから1年経過した。
根は完成していた。
歯根は閉鎖しているように見えるし頬舌的な幅も増加しているように見える。(が、PAでの初見だ)
このPAで明らかだろう。
ということで治療は成功をみている。
次にうちの歯科医院での治療を見てもらった。
この治療の利点はSymptomatic Irreversible Pulpitis様の状況でも治療が可能であるという事実である。
みだりな根管治療をせずに済む。
これは福音である。
そして根も成長する。
欠点はAδ繊維がなくなるのでCold testに反応しなくなる。
つまり予後がよくわからなくなる。
そして修復物の質も重要だ。
この子供の患者にはe-maxのInlayが装着される予定である。
現在、予約を調整中である。
おそらく春休みに治療になるだろう。
ということで話を戻すと、生活歯髄療法は、
根の成長が期待できる子供には適応症になる
治療である。
大人(老人)でもうまく行ってる!という主張は昨日示したとおりだ。
客観的な事実を見つめることである。
余計な?背景は不要だ。
これでも治癒しなければ行われる治療はApexificationである。
ApexificationはApexogenesisと異なり根の成長が得られない…という欠点があるという。
が、紹介した文献ではどうだっただろうか?
私が大学院生だった当時、まだ1 visit ApexificationはNGの時代であった。
が、時代が変わり今では1 visit Apexificationは普通になっている。
Regenerationもそうだ。
時代が変われば行われる術式は変化する。
そう考えると、
常にJOEやIEJには最低、目を通しておかなければならない
という理由がわかるだろう。
まあ目を通さなくてもそうしたことを扱うセミナーに出ればいいけど。
Clinical literature review in Endodontics
では、以下のような患者さんが来院してきた時、あなたはどういう治療を行うだろうか?
Regenerationを行うとしたら、その治療にはどうした特徴があっただろうか?
本当に再生しただろうか?
この治療は本当に”再生療法”だっただろうか?
どうした欠点があっただろうか?
よく咀嚼しましょう。
ということでこの日の講義も終了した。
次回は2月にマイクロサージェリーのテスト、再外科などの話を行っていく。
1日お疲れ様でした。