昨年の11月にあげた症例の経過観察症例。

前回の様子は→ #18 Per急発と意図的再植術

Pro Root MTAを用いて意図的再植を行った症例である。

再植前にレジンコアで築造している。

レントゲン的な履歴は以下になる。

2020.11.27 Intentional Replantation+Core Build Up



脱臼して抜歯しApicoectomyを口腔外で行った。

さてここから2ヶ月経過してこの患者さんの#18はどうなっただろうか??

2021.1.22 Intentional Replantation2ヶ月後

#18 Cold N/A, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL), アンキローシスを疑わせるような打診時の金属音も無し。

かつてあった痛みは全くないものの、分岐部病変を指摘されたため患者さんの許可を得て伝達麻酔をして分岐部の状況を精査した。

根尖病変はかなり縮小している。

分岐部病変を指摘されたため精査した。

伝達麻酔後に分岐部プローブを分岐部に入れたが全く入っていかなかった。

分岐部病変はない。

ということで2ヶ月経過し問題がないことから、Provisional Restorationの装着を担当歯科医師にお願いした。

次回は半年後に経過観察を行う予定である。

もう抜くしかないと諦めていた歯が残ったのだ。

信じて治療して本当に良かったです!と言われた。

これは奇跡か?と言われれば奇跡ではない。

日常によくある出来事だ。

しかし、経験したことがなければ意外な?状況かもしれない。

あなたは奇跡を信じるか?それとも信じないか?

それはあなた自身が決めることである。