以前の記事の経過観察。
再根管治療を行い、その経過を見ることになった。
#3 Re-RCT 6M recall(2023.9.8)
Sinus tractは消失したが、Palpationがある。
PA, CBCTを撮影した。
MB根の根尖部に透過像がある。
圧痛があるということは、ここの皮質骨が回復していないのだろう。
が、PAでそれがわかるだろうか?
PAでは何もわからない。
CBCTを撮影した。
MB
MBの根尖病変は治癒していない。
また、頬側の皮質骨が穿孔している。
MB2は前回、石灰化していたので形成できていない。
ということは、このまま経過を続けてみるか、外科治療に移行するか、だ。
DB
P
初診時と比較した。
初診時(2023.3.3)vs 6M(2023.9.8)
MBの根尖病変が半年経過して大きくなっているように見える。
これはやはり、MB2が石灰化していて根管形成できなかったことに起因するのだろう。
この絵を患者さんに説明し、Palpation(+)の原因はMB根の根尖部の根尖病変の巨大化だろうという話をさせてもらった。
このままでは、上顎洞炎になりかねない。
この期に及ぶと、この問題を解決する治療は、Apicoectomyだけだ。
ということで、患者さんはApicoectomyを同意した。
ということで、別日にApicoectomyを行うことになったのである。
その模様はまた次回、お伝えします。