バイト先の経過観察。

開かない根管…再治療に勝算はあるのか?〜#21 再根管治療から1年経過

再根管治療を行っているが、穿通しなかった。

が、その際の補綴が不適合であった。

#21 Re-RCT(2021.3.23)

根尖部に大きな病変ができている。

尖通するかどうか?も不明だ。

再根管治療を行った。

術後にPAを撮影したが…

 

穿通しなかった。

ここから6ヶ月経過した。

#21 Re-RCT 6M recall(2021.9.28)

根尖病変がほぼ消失していた。

術前の #21 Cold N/A, Perc.(++), Palp.(-), BT(-), Perio probe(WNL), Mobility(WNL)

も解消された。

半年経過してPerc.やBTに対する痛みも消失した。

尖通していないのに、だ。

ここから時間がさらに経過した。

間が空いたが、再治療して3年が経過していた。

#21 Re-RCT 3yr recall(2024.3.26)

根尖病変は完全に消失していないが、症状はないことから治療は成功といっていいだろう。

術前・術後を比較した。

術前(2021.3.23)vs 術後3年経過時(2024.3.26)

術前の打診痛、根尖病変は消失した。

さて、このケースから私は仮説を発見した。

それは、

再根管治療でたとえ穿通しなくても、術前に不適合冠が装着されている歯であれば(平たくいうと、保険診療で作成した冠が装着されていれば)、60%の成功に入る可能性が高い

のだ、ということを。

来年も経過を見ていくので、この病変の様子と症状の変化をまた報告したい。