紹介患者さんの経過観察。
当時の主訴は
硬いものを噛むと歯が痛い…歯が割れているのだろうか?。。。
であった。
この方は大分から夫婦で来院されている。
奥さんは、私の中で最長の予後を記録している患者さんである。
その当時、私、福岡市南区長住という自動車免許センターの近所の田舎に追いやられていた。
そこにも来てくれたのだ。
なぜか?といえば、
東区原田のまつうら精密歯科で奥さんの治療を適切に行ったことが彼らに感動を与えた
のだという。
しかし、私はその後アメリカに留学して補綴・修復は一切やらなくなった。
そのことは今でも申し訳ない気持ちでいる。
が、私にできることは彼らの口腔環境をなるべくいい状態に保存することだ。
ということで、スタートから振り返ってみよう。
初診時口腔内検査(2016.11.16)
#2 Cold N/A, Perc.(+), Palp.(-), BT(++), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#3 Cold+3/3, Perc.(-), Palp.(-), BT(-), Perio Probe(WNL), Mobility(WNL)
#2が痛みがある。そこが患歯だろう。
PA(2016.11.16)
PAの写りが極めて悪い。
この会社はまだこれを販売しているのだろうか?
もはや、PAはヨシダのVISTA SCANの右に出るものはないと思われる。
CTも撮影してもらっていた。(当時は他院で、である)
CBCT(2016.11.16)
MB
MBは根管形成・充填がほぼなされていないということがわかる。
DB
DBもほぼ何もしていないことがわかる。
そしてここにも根尖病変。
P
Pにも根尖病変がある。
そしてここも根管形成、根管充填はPoorだ。
歯内療法学的診断(2016.11.16)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis
Recommended Tx: Re-RCT
ということで、同日に治療は行われた。
ここから時間が何と、8年経過した。
この歯はどうなっただろうか?
☆この後、検査動画が出てきます。不快に感じる方は視聴をSkipしてください。
#2 Re-RCT 8yr recall(2024.6.12)
初診時の臨床症状は何一つない。
PA, CBCTも撮影した。
MB
DB
P
初診時と比較してみた。
状況の変化が劇的にわかるだろう。
ということで、経過観察は終了した。
私はこれで終わりでもいいと思うのだが、
先生に会いに来たいからまた2年後に来るわ!
と言われて2年後となった。
また2年後にその模様をお伝えします。
良くなってよかった!!