紹介患者さんの治療。
主訴は、
左下奥歯、治療した部分が何もしてなくても痛い…
である。
歯内療法学的検査(2025.4.4)
M,DともにSinus tractがあるため、Apicoectomyとなる。
が、だ。
M,Dともにかなりの厚さOsteotomyが必要である。
特にDは3.7mmである。
が、だ。
ここを除去しても、1年後には通常、歯槽骨は再生する。
それはこのHPでの多くのCaseがそれを証明しているだろう。
ここが歯内療法と歯周病の治療との最大の違いである。
歯内療法学的診断(2025.4.4)
Pulp Dx: Previously treated
Periapical Dx: Symptomatic apical periodontitis with Sinus tract
Recommended Tx: Apicoectomy
ということで、初診時には強い痛みがあるため、別日に外科治療へ移行した。
⭐︎この後、外科動画が出てきます。不快感を感じる方は視聴をSkipしてください。
#19 M,D Apicoectomy(2025.6.29)
頬側の皮質骨が厚く、外科治療がしにくい遠心根からアプローチした。
クラウンのマージンから10mm下方に遠心根のApexがある。
Apexを発見した。
が、
まさに洞穴を探るようである。
3mm切断した。
メチレンブルーで染色した。
問題はないだろうが、血まみれだ。
逆根管形成して、逆根管充填した。
次が近心根だ。
クラウンのマージンの10.6mm下方にM根のApexがある。
そこを3mm切削し、Apexを触知した。
そこを3mm切断した。
逆根管形成し、逆根管充填した。
PA, CBCTを撮影した。
M
D
問題はないだろう。
最後に縫合した。
次回は半年後である。
またその模様をお伝えしたい。